院長コラム

Director's Blog

NO13 脳の構造と新脳針(~”加齢と共に変化する脳のしくみ”について~)

NO13 脳の構造と新脳針

皆様、お元気でしょうか?
私は2月に入って立春も過ぎたこともあり、改めて旧暦の新年として心を引き締めております。

今年の日本は寒波が次々と到来し、またコロナウイルス・オミクロン株がすごく猛威を振るっていますね、
ワクチン接種3回目を日本政府は推奨していますが、東洋医学を推奨している私としては、人間の遺伝子をコロナウイルスの情報に組み替えるⅿRNAワクチンを打つよりも自己免疫力を高め、コロナウイルスと共に共存できる環境が早く来てほしいと切に願っております。
この様な情勢の中の現在、冬季・北京2022オリンピック パラリンピックが開催され熱戦が繰り広げられています、これだけ大きな世界イベントができるくらいなら、
そろそろインフルエンザ並みのレベルに引き下げてもよいのではと思ってしまいます。

東洋医学的には陰陽・虚実・表裏などを考慮し自己免疫力を高める事で自然界の微生物と共存することが本来の人間の姿だと思いますが、
世間ではこのような話題はタブーな事が多いので、あまり口には出せないのが現状です。

さて、話は変わり冬季オリンピックと言えばえばスキー競技がありますね、

私は学生時代スキー部に所属しアルペン競技を専門としていましたので、特にスキー競技には大変興味がありアルペンを見入ってしまっています。

 

北京パラリンピック 女子アルペン 向川桜子選手

 

 

 

アルペン競技種目は滑降(ダウンヒル・DH)・スーパー大回転(スーパージャイアントスラローム・SG)・大回転(ジャイアントスラローム・GS)・回転(スラローム・SL)の4種目です。

私は主としてGS、SLの選手でした。
今では競技スキーから離れ基礎スキーへと転向、全日本スキー連盟の公認指導員を取得し、大阪府スキー連盟からの指導員として大阪市障がい者スキー教室の受講生を指導してきました。
スキーはあらゆるスポーツの中でも外界からの感覚が入ってくる、≪スキーに出かける計画を立てる、スキー用具を使う、スキーブーツを履く、スキー板をつける、ストックを持つ、スキー歩行、滑歩、滑走、緩斜面、急斜面、転ぶ、立ち上がる、雪に埋もれる、寒い、風をきる、などなど…≫

そして障がいにあわせて、チェアスキー、バイスキー、アウトリガー、ガイドポール、ゴムチューブ、などを使用し、用具の工夫を取り入れてスキーを楽しみます。
まさに究極の感覚が統合されるアウトドアスポーツだと私は思います。

 

下肢機能障がいの受講生には上肢アウトリガー使用(スキー板のついたストック)

 

 

 

 

脊損・下肢麻痺受講生にはバイスキー使用(椅子の下には一枚のスキー板)

 

障がい者スキー教室スキー指導員

 

障がいがあってもスキーができる!
残された機能で、スポーツを楽しむことが出来る!

私は20年間、障がい者スキー教室のスキー指導に関わってきました。

感覚や運動など主となる神経が統合されたら人間は不可能が可能になる事が多くあるのです!

楽しい! 嬉しい! 愉快! 感動! などポジティブになったときに脳の神経シナプスから神経伝達物質(ホルモン)と身体へのメッセンジャー物質の伝達が広がるのです。
スキー教室には未成年の若い子供からご老人まで、そして様々な障がい(機能障がい・知的障がい・切断・下半身まひ・脳原性・視覚・聴覚…など)をお持ちの方が多く参加されています。

 

前置きがとても長かったですが…
障がいがあってもスキーを楽しむことが出来るのでしょうか?

それは…なぜ?

 

今回は”加齢と共に変化する脳のしくみ”
脳の中での感覚統合(神経ネットワーク)=子供の脳から大人の脳へシナプスの数や密度の変化についてお話ししたいと思います。

 

脳内のニューロン(神経)の成長は…
生命が誕生した胎児期の脳では母体で細胞分裂を繰り返し細胞の数も増えていきますが、出生後は細胞分裂は終了し細胞の数は増えなくなります。
しかし細胞分裂はしなくなりますが、神経細胞からは軸索と樹状突起が伸び、生後2歳まで急激にシナプスが密度(ネットワーク)を増やし、
その後身体の成長と共に増えるものの、20才を目途に減少すると言われています。

それから加齢によって脳の神経細胞が減少(萎縮や変性、変形)し、軸索や樹状突起の数も減り、当然神経細胞の数も減少し、やがて機能的にも衰退していきます。

しかし、脳は神経細胞はたくさんあり神経回路のように細胞と細胞をつなぐ電線のような突起が伸びていて、そこから神経伝達物質があらゆる脳エリアから分泌されています。
いわゆるホルモンの塊と言ってもよいと思います。

 

それらの神経回路に外部からの微弱な電流が流れることで脳の命令がシナプスから目的とされる標的細胞へ指令を伝達されます…

 

 

脳の萎縮や変性・変形はあらゆる環境(過労や人間関係など精神的ストレス・栄養の偏り・睡眠不足など)があげられますが、
脳を衰えさせない為にもめにも、神経回路の伝達を保ち、しっかり脳を働かせることが大切だと考えます。

よく大人になると成長が止まってしまうといわれますが、大人になっても心の持ち方、気持ちの切り替え次第で脳の機能は変化し、神経ネットワークは広がり感覚統合されると、その伝達系が少しでも保っていられることが、老化を防ぐ一つの手段でもあると考えています。

 

新脳針は頭部の頂点エリアにある運動区・感覚区へ必ずと言ってよいほど刺します。
このエリアは四鍼総と言って生命を養う経穴(ツボ)が集中しエネルギーを蓄えるエリアでもあり、
運動指令や感覚指令がメッセンジャー物質として身体各所に飛び交う事が期待されるエリアでもあります。

萎縮している小脳の病気(脊髄小脳変性症・SCD)、では小脳の周囲に多数刺鍼し、
0,7mmアンペア微弱電流を注入することで確率共振反応を起こし少しでも神経回路の伝達を促し、シナプスの伝達系の神経細胞の萎縮を抑さえます。

しかし、老化と共に細胞萎縮は全身に進みますので、老化現象は避けられません(いずれは死を迎えます)
そこで代償作用ともいえる、残された能力に注目して、動きの悪い部分をカバーできる能力を作らなければならないのです。
(現状を受け止め、前向きに楽しく生きること!)

障がい者スキー教室の指導から得たこと…
障がいがあってもスキーを滑ることが出来るのは…
楽しい! 嬉しい! やりたい! 滑りたい! そんなワクワクする気持ちが自然に身体を動かしているのだと思います。

 

この様なスキー指導から生み出したリセプター療法(感覚統合療法)では少しでもワクワク感を得てもらい、楽しく体を動かす事で、いつしか私の魔法に掛かっかったと思うくらいに身体が動くかもしれませんよ!

また、ご来院いただいた際には、いろいろお話ししましょうね(^^♪

次回の『ちょっと診ましょう』も楽しみに…