- 院長コラム
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一歩一歩…ゆっくり登った!槍ヶ岳登頂記
2022年10月
槍ヶ岳登頂記10月に入り秋の気配が漂ってきました。
皆さんお元気でしょうか?今年の夏休みはスタッフ交代でとっていましたが、私は遅い夏休みを、
10月になりスポーツの日の連休を利用し北アルプス、
槍ヶ岳3180m、双六岳2860mを縦走する登山に行ってきました。北アルプスの高山へは久しぶりになります。
槍ヶ岳は3180m、日本で5番目に高い山で日本百名山でもあり、
”アルプスいちまんじゃく” の歌に出てくる山で大槍、小鑓のとんがった山が特徴でもあります。今回の山計画は雨予報だったので念入りな日程とコースを考え、
槍ヶ岳登頂日には極力雨にかからない計画をたてました。是非!登山記を読んでいただければ幸いです。
【登山計画】
①
10月8日(土)雲
新大阪→上高地(大正池)…(夜行バス)
②
10月9日(日)雨
上高地(大正池)→徳沢ロッジ(ロッジ泊)
③
10月10日(月)雨
徳沢ロッジ→槍沢(ババ平テント泊)④
10月11日(火)晴
ババ平→槍ヶ岳(テント泊)
⑤
10月12日(水)晴
槍ヶ岳→双六岳(テント泊)
⑥
10月13日(本)晴
双六岳(テント場)→鏡平池→新穂高温泉(バス)→JR高山駅→大阪(JR住道駅)新大阪駅から夜行バスで上高地へ
現地1日目
早朝AM5時に大正池で下車、
到着時は未だ真っ暗でバス停で待機し、夜が明けてからのスタート!天気はあいにくの曇りのち雨予報!
日本近代登山の父:ウォルター・ウェストン碑
大正池には焼岳が写りとてもきれいでした。
ここから、まずはトレッキング 綺麗な湿原が続きます・・・
昼から雨の予報なので、午前の内に速やかに歩行、
大正池から、梓川沿いを歩いて上高地~徳澤園まで湿原の中を移動しました。(大正池⇒田代池⇒ウエストン碑⇒河童橋⇒明神池⇒徳澤園)
上高地の中心にある名所の河童橋・・・
今回の山旅計画では、すべてテント泊予定でしたが、
午後から大雨予報もあり、初日は徳沢ロッジに泊まりました。
(なんと徳澤ロッジにチェックインしたとたんに大雨となりました・・・なんとついてる事か)午前は大雨でしたので、ロッジで待機、
午後からは回復・・・雨が小降りになったところで、
雨雲データなど天候を見ながら、午後から徳沢ロッジを出発!徳澤園から槍ヶ岳の中間でもあるババ平まで約4時間の登山開始!
少し雨に打たれながらも約3時間半でババ平に到着しました。ババ平ではテント泊予定だったので、これから降る雨が心配だったので素早く設営。
するとテント内に荷物を入れて休憩体制に入ったとたんに大雨となり、またもやギリギリセーフ!
なんとついてる事か・・・と、嬉しくなりました。
ババ平テント場では、大雨が続きに外にも出られなかったので、そのままテント内で食事から19時には就寝、
夜中は風雨の嵐でしたが、朝には晴れてテントも乾いていました。現地
3日目
ババ平から槍ヶ岳へ向けてのアタック!午前中は曇りのち晴れでしたが、風が強く体力を奪われるほど強風な状況に展開・・・
約5時間の登り! 疲労困憊ながら槍ヶ岳が雲の隙間から見えてきたときには、
感動のあまり涙が出ました!
ようやく槍ヶ岳山頂の肩に立っている槍ヶ岳山荘に到着、その脇の崖っぷちにあるテント場でテントを張りました。崖っぷちのテント場からは、槍ヶ岳を目の前に眺めることができ、なんとも迫力あるテント場でした。
テント設営後、鎖場を登り、槍ヶ岳山頂へ・・・!
そして登頂!槍ヶ岳山頂はとても狭いエリアでしたが、360度のパロラマを見渡せ、雲海と周囲の山々が最高にきれいでした。
槍ヶ岳テント場から、景色は絶景!反対の景色は富士山が見えました。
槍ヶ岳からの夕陽
現地
4日目槍ヶ岳から双六岳へ縦走!
槍ヶ岳からはとても険しい西鎌尾根を縦走、約4時間半・・・山小屋の情報では降りなのでさほど厳しくないよ・・・と、言われ
少し安易に考えていましたが、
とんでもなく、かなり厳しく、双六小屋に到着した時には体力消耗でヘトヘトになっていました。双六小屋から双六岳を約2時間ピストンし、そして
双六岳ふもとにある双六小屋のテント場でテント設営、19時には消灯し就寝に入りました。ここは双六岳から槍ヶ岳を望んでいます。天空の滑走路とも呼ばれるエリアです。
現地
5日目大阪へ帰る列車の時刻もあり、早朝3時に起床
4時半に双六小屋テント場から鏡平→新穂高温泉へと下山しました。鏡平池
槍ヶ岳が池に鏡のように、写っています。名古屋駅乗り換えのサラリーマンの通勤ラッシュ!
このようなリュックを背負って新幹線に乗りました!悪天候と快晴といろいろな場面を体験し計画通りの行程でした。
槍ヶ岳は人生の一ページとして、思い出を刻むことができました。
計画を立てて荷物を準備をしている時のワクワク感から、天候などルートを変更したり、イメージしたり五感をフルに使いながら創造力を膨らませてきました。
現地では・・・状況に合わせて時間の使い方、天候の確認、荷物の整理、リュックの担ぎ方、歩くペースなど工夫の連続!そして自力で歩いて・・・自然の風景を見た事、風の香りを感じた事、木々の緑を見た事、川のせせらぎ、冷たい沢の水を飲んだ事、小鳥の声、暑さ寒さを感じる、出会った山人との会話、など、
自分が健康で山歩きができたことの感謝と、山に行けない難病患者様の事を考え、少しでも私の体験したお話しをして、元気と勇気を与えたい!
そんな気持ちです。また、院長の診療の際には ぜひ!お話ししましょう!
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