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春季カタル
春季カタル
私は約10年間日刊工業新聞の “ちょっと診ましょう“ というコーナーのコラムを連載させていただいていました、内容は東洋医学の視点から見た健康情報を発信するものでした。
その中でちょうどこの季節にピッタリな“春季カタル”がありましたので、本文をそのままご紹介いたします。
日刊工業新聞 5月16日掲載 『ちょっと診ましょうより抜粋』
春から夏にかけて位になると決まって目ヤニ、結膜の充血、まぶしさ、かゆみなどが両方の目に襲ってくるのです。
四年ほど前から、この症状が繰り返しております。とにかく、まぶたの裏にブツブツができ、眼科でも診てもらい「アレルギー性のものでしょう」と言われ点眼薬をもらいましたがその時はほとんど改善がされませんでした。秋から冬にかけては症状もなく気にもなりませんが、この時期が最もうっとうしく気が晴れませんというご質問を受けました。
これは春季カタルといって、春から夏にかけて結膜が充血して目ヤニ、まぶしさ、かゆみが両目に発症するものです。この病気は一種のアレルギー性結膜炎と考えられています。一般的に治療の方法は血管収縮剤やステロイド性の点眼が行われていますが、急激な効果はあまり期待できません。
この病気で厄介なのは、かゆみ、まぶしさで仕事に支障をきたすことです。目のかゆみは集中力を欠き、まぶしさで物の見分けが困難になりもなります。一日も早く症状を改善されて心置きなく仕事をしてもらいたいものです。
治療の際には目の周にある「四白(しはく)」、「瞳子髎(どうしりょう)」、「絲竹空(しちくくう)」などです。これらのツボに鍼灸をすることで早期に症状が改善されます。
当院では目がまぶしく感じてしまう緑内障や白内障、メージュ症候群などの患者さんも治療させてもらっています、この季節にまつわる眼科の病気をはじめ、季節の変わり目はいろいろなストレスが有ります。これらの病気は私たちの新脳針でとても改善が見られます、ぜひお気軽に治療にお越しくださいませ。
会長コラム 「60年の施術日記」
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