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秋の養生
今日から11月ですね。
今年も8月の夏休みには、たくさんの子供の患者様に宿泊治療にお越しいただきました。
8月にお越しいただけなかった方には、9月をご案内し、少し涼しくなると大人の患者様に
もたくさんお越しいただきました。
「春は種をまき、夏に繁栄し、秋に収穫して、冬はその収穫をもとにゆったりと過ごす」
という中医学の考えの通り、大人も子供も夏に変化がみられることが多いです。
特に子供さんの成長には驚かされます。
小学校に入ると、学校のお休みにしか宿泊治療に来ることが難しいので、1年
ぶりという子供さんの顔も見ることが出来ました。
そして、帰られる時に、来年のゴールデンウイークだったり、夏休みの計画まで立ててくださり
ご予約下さったY君、H君、M君、T君、また頑張ろうね!!
さて暦の上での秋は、立秋(8月7日頃)から立冬(11月7日頃)なので、秋の養生を書く
にはかなり出遅れましたが、秋を書かないことには冬が書けないので今頃ですがお許しくださ
い。
秋は、夏の暑さや湿度が収まり1年の内で最も過ごしやすい時期です。
といっても、10月半ばまでは暑かったので、涼しくなったのはここ2週間くらいでしょうか。
夏に取り入れた「陽気」というエネルギーを身体の中に取り込んで、自分の力として発揮する季
節と言われています。
秋になってから「あれも出来ていない、これも出来ていない」と焦ったり後悔することは良くな
いですので、気持ちをゆったりとおおらかに笑顔で過ごしましょう。
そして「実りの秋」と言われるように、たくさんの美味しい食材が収穫される時期であり、
まさに「食欲の秋」ですよね。
秋の食べ物では、果物が特においしく感じるのですが、立秋の8月のまだまだ暑い日が続く頃、
「いちじく」と「梨」が出てきて美味しく、たくさんいただきました。
いちじくは身体を潤す性質を持っていたり、整腸作用があるので、夏場の冷たい飲食物の取りす
ぎや冷房で身体を冷やしすぎたりして胃腸の不調を訴えが出始める初秋にぴったりな果物です。
いちじくを食べなかった方は是非来年の立秋を過ぎたころから食べてみてくださいね。
梨も身体を潤す性質で、のどの渇きを潤してくれます。
ただし、冷蔵庫で冷やすと胃腸を冷やしますので、常温で食べる事をお勧めします。
秋は乾燥が起こる時期ですので、呼吸器疾患(喘息、気管支炎など)の悪化や、皮膚や粘膜の乾
燥によるトラブル(鼻炎やアレルギーなど)が多くなります。
そんな時、飲み物によって乾燥を防ごうとするとするのではなく、大根、かぶ、白ご
ま、山芋、豆腐、松の実、白きくらげ、ゆり根、いかなどの白色食材が身体に潤いを与え、乾燥
を防いでくれます。
この時期は、サウナ好きの方は発汗によって身体の潤いを失うので注意が必要です。
また日の出は徐々に遅くなり、日の入りも早くなり、日照時間が減り、気温が低下すると、気持
ちまで沈んで来るのは秋の特徴なのです。
そんな秋は心を安らかにして、悔んだりねたんだりせずに、早く寝て、早く起きることが大切で
す。
立冬はもうすぐ。
これから徐々に寒くなり冬を迎えますが、もう少しの間、養生に気を付けて秋を楽しみましょう。
季節に合わせて、エントランスにお花を置いています。
エントランスの前を通られる方、治療が終わって帰られる方が、お花の力によって
心穏やかになりますように・・・
前田京子
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