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夏休み宿泊集中施術⑤(PVL・MSA)
今日は9月も最終土曜日です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とはよく言ったもので、日中は気温も上がりますが、朝夕は涼しく過ごせる季節になりました。
この季節は、夏にからからに乾いた身体を潤すことが大切です。
今の時期にぴったりな「梨」をお勧めします。
梨はみずみずしく身体や喉の渇きを潤してくれますが、同時に身体を冷やしますので冷蔵庫での冷やし過ぎにご注意ください。私は常温で食べるのが好きです。
さて、8月18日からの夏休み最後の宿泊患者様の振り返りです。
お一人目は、東京からPVLの施術でお越しのS君(小学2年生)です。
S君は3年前から銀座針灸院に通院してくれています。
大阪の宿泊集中施術は毎年の夏と冬も入れて今回で4回目です。
最初はぎこちなかった歩き方も、今ではリュックを背負って歩けるほど安定しています。
「先生」「出た(おしっこ)」「やって(要求)」など言葉も増えてきました。もちろんこちらが言うことはしっかりと理解が出来ています!!
いつも笑顔で周りに癒しを与える存在です。
針施術の時には動くのでベルトを巻くのが嫌で泣いてしまいますが、刺し終わると最近は泣き止みます。よく理解できてます!!
もっとたくさん言葉が出て、周りの人に癒しを与えられるS君のまま成長してほしいと思います。
もう一人はMSAの施術でお越しのTさん(70代男性)です。
Tさんの奥様が鹿児島のご実家に帰省されるとのことで、普段は週2回の通院ですが今回は宿泊集中施術となりました。
Tさんは鍼灸施術とオプションメニューを1回ずつ午前と午後に分けて受けてくださいました。
普段から鍼灸施術1回、リセプター療法1回の内容を週2回受けていらっしゃるので、宿泊集中施術でもその内容で無理のないようにしました。(遠方から来られる場合はいろいろなメニューをご提案しますが、その日の体調に合わせてメニューは決めています)
Tさんはリセプター療法では立ち上がり、段差の上り下りなど日常動作で使う動きを集中して行いました。指頭感覚法では身体のバランスや柔軟性を整えました。
1週間の宿泊集中施術の間、頻尿が減ったりバランスが良くなり動きがスムースになったと感想をいただきました。
大人の方は頭で考えてしまいますが、身体で継続して覚えこますと出来る事が増えます。その「出来た」という履歴が脳に蓄積されていくと必ず良い方向に向かうと考えていますが大人の方は「無理だろう、怖い」という固定概念が先に立ってしまいます。お子様は固定概念がないので一度出来るとまた次に継続して出来る事が多いのは固定概念の違いではないかといつも思っています。
Tさんは家では奥様がとても明るい方で、必要以上のことには手を出さずに見守ってやらせてくれています。心配だからと何でもやってしまうご家族は、優しいことばがけをお願いします。そしてなるべくご本人にやらせて見守ってあげてください。それが「愛」だと思います。
ご家族だとなかなか難しいと思いますが、私達もご家族に寄り添ったお声掛けをさせていただいています。
5回に渡って夏休み宿泊集中施術の様子をコラムにしてみました。
こうして振り返ると、いろいろな患者様が、それぞれに楽しんで1週間お過ごしいただけたかなと思います。
病気があっても楽しめる事を探しましょう。
お子様の場合は周りの子と比べる事をやめましょう。
きっと素晴らしい気づきがあるはずです。
これからも、頑張っている皆さんのコラムがご紹介できるようにしていきます。
前田京子
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