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自閉症児の父として~20年間の歩みをふりかえって~
自閉症と診断された4歳から当院に通院しているKちゃんは、現在25歳になりました。(もうKちゃんというには失礼な年齢かもしれませんが、そばにいて癒される性格は、やっぱり呼び名もKちゃんのままです)
お父様がKちゃんの成長と療育についてまとめた内容を、Kちゃんが通所している「ワークセンター中授」で「自閉症児の父として~20年の歩みをふりかえって~」という1冊の本にまとめてに発行し、当院に寄贈してくださいました。
一般の書店での販売はされていません。当院の待合室に置かせていただこうと思っていますので、是非お読みいただくと参考になると思います。(購入をご希望される場合は、当院受付にお声掛けください。手配させていただきいます。)
療育の記録をまとめたものや、文集や手紙などいろいろな形の記録をまとめたものです。当院の鍼灸治療についても、治療を開始する前は、夜なかなか寝ずに困っていた症状(睡眠障害)が、治療を開始してから改善した事や、言葉が発達し意思疎通ができるようになったと書いてくださっています。
Kちゃんの療育について真正面から取り組んできたお父さん、お母さんの手探りで子育てされる様子や、日々の療育にたくさんの方々が関わって成長した事が細かく書かれた内容に、4歳からKちゃんを知っている私は胸が熱くなりました。
25歳になったKちゃんは、現在大阪市内のグループホームに入所しています。月曜日から金曜日まで大阪市の授産所「ワークセンター中授」にて仕事をし(お父さんはグループホームの近くで一人で暮らし、授産所までの送迎をされています)、土日は家族揃って和歌山のご自宅で過ごす(普段はお母さんが住んでいます)という、Kちゃん中心の生活をご家族で頑張っています。
そんな愛情に包まれて育ったKちゃんは笑顔は昔から変わらずほんわかとしていて、人懐っこく明るい性格はそばにいる人を癒してくれます。
Kちゃんのこれからの人生を陰ながら応援しています。
副院長 前田京子
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