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熱血佐々山先生の深イイ話 第15話(無断欠席)

このお話は当院に通院されている
熱血佐々山先生の手記です

 

 

まずはこちらを読んでから・・・

 

第1話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11275427207.html
第2話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11292330615.html
第3話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11299626805.html
第4話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11309189253.html
第5話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11324666875.html
第6話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11330061045.html
第7話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11334188025.html
第8話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11334196836.html
第9話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11357505148.html
第10話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11367624292.html
第11話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11367628127.html
第12話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11367631832.html
第13話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11381679293.html
第14話 http://ameblo.jp/tametame0429/entry-11381684221.html

 

深イイ話 第15話(無断欠席)

 

 

一学年の主任をしていたときのことである。各クラスで起こった問題はそのクラスの担任だけの責任にせずに学年全体の問題として共有するため、随時学年会議を持つようにしていた。その会議でのことである。各クラスで無断欠席者が大量に出た。無断欠席者は同じ中学校出身であった。本校は学校を欠席するときには、本人または保護者が学校へ欠席理由を午前中に電話連絡することになっていた。私は各担任に生徒の家庭に電話連絡するよう依頼した。すると翌日、家庭連絡した生徒たちから「学校を欠席したぐらいで、いちいち家へ電話してくるな。高校は義務教育と違うのに何故、連絡してくるんや」と各担任に文句を言ってきた。私は文句を言ってきた生徒が、同じ中学校の出身というのが気になった。各担任に文句を言ってきた生徒を集めてもらい話を聞くことにした。彼女たちは中学校のときも一緒に学校をサボっていた間柄だったそうだ。高校でクラスは別々になったが、昨日は登校中に偶然出会って一緒に学校をサボろうという話になったというのだ。私は彼女たちに家庭へ電話連絡したことが何故気に入らないのか尋ねた。彼女たちは「中学校のときは学校を休んだくらいで、いちいち家庭へ連絡してこなかった。それなのにこの学校は休んだくらいで、いちいち家庭へ連絡してくる面倒な学校やなあ!」と言った。私は「アホなことを言うな。大事な女の子を預かっているのに、無断欠席があったら心配するやろ。家に無事帰っているか確かめるのに家庭へ連絡するのは当たり前やないか。」と言った。すると彼女たちは「中学校の先生は、無断欠席したぐらいで家庭へ連絡して来なかった。私らがいない方が授業がやり易いので連絡してこなかったのと違うの。」と言った。彼女たちは「私らは教師から邪魔者扱いされているんや。」と言った。私は「そんなことないと思うけど、授業妨害したんと違うんか。」と茶化すと「ちょっとは妨害したけどな。」と言った。最初のうちは中学校の先生も無断欠席について家庭へ連絡していたと思う。しかし、そのうち連絡しなくなってしまったのかもしれない。彼女たちは担任から連絡が来なくなったとき、学校に見放されてしまったと思ったのではないだろうか。
マザー・テレサの有名な言葉に「この世の最大の不幸は、貧しさや病ではない。誰からも自分は必要とされてないと感じることだ。」というのがある。私は彼女たちの話を聞いたときこの言葉が頭に浮かんだ。私は「本校は生徒が無断欠席した場合、担任が必ず家庭へ連絡することになっている。君たちは本校の生徒だ。家庭へ連絡するのは当たり前だ。」と言った。それから彼女たちの無断欠席はなくなった。
家庭連絡というのは、学校は君を見捨てていないというメッセージだと思っている。この件以来、どんなに忙しくても家庭への連絡は怠ってはいけないと思った。