スタッフブログ

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覚醒下脳鍼の試みから今後の期待

ー脳と身体、そして「治りたい」という想いをつなぐ新しい脳神経アプローチ ー

近年、脳神経の働きと身体機能の関係についての研究が進み、脳の可塑性(変化する力)を活かした治療への関心が高まっています。

篠浦伸禎先生(脳神経外科医・医学博士)の開催する講座・2026年5月で『薬を使わない脳疾患の治療講座』
テーマ:『心と体を繋ぐ東洋医学~難病における新脳針の役割~』

で私が発表させていただいた内容を少しお話させていただきます。


当院で行っている「覚醒下脳鍼」は、患者さんが“意識のある覚醒状態”で行う脳神経アプローチであり、従来の新脳鍼の考え方をさらに発展させた自然治癒力(体内の精気)を高める施術法をお伝えさせていただきました。

 

 

体内の精気の一つである、愛情ホルモン『オキシトシン』は視床下部から出る神経伝達物質
≪愛ある治療は当院の”スローガン”です≫

 

 

覚醒下脳針とは…

覚醒下脳鍼では、頭皮にある脳機能に関連したポイントへ刺鍼し、0.7mA(ミリアンペア)の超微弱電流を流します。
この極めて微細な刺激によって、脳神経が「確率共鳴」という現象を起こし、神経ネットワークが活性化・再構築されやすい状態へ導かれると考えられています。

さらに施術中は、患者さん自身に実際に身体を動かしていただきます。
脳に刺激を与えながら運動を行うことで、「脳で考えた動き」と「実際の身体運動」が一致しやすくなり、誤作動を起こしている神経回路の修正が期待されます。

迷走神経と自然治癒力 

覚醒下脳鍼では、頭皮だけでなく耳周囲や頚部への刺激も重要視しています。
これらの部位には、自律神経の中でも特に重要な「迷走神経」が深く関わっています。

 

 

迷走神経は脳から全身の臓器へ広がり、呼吸・循環・消化・免疫など、生命維持に関わる多くの働きを調整しています。
この神経を介して、神経伝達物質やホルモンなどの“メッセンジャー物質”が全身へ伝わり、臓器同士が連携しながら身体のバランスを整えていきます。

   

私たちが本来持っている「自然治癒力」は、この神経ネットワークと情報伝達によって支えられています。
覚醒下脳鍼は、その働きを促進し、身体が本来の状態へ戻ろうとする力を高めることを目的としています。

「治りたい」という意識が脳を変える

覚醒下脳鍼で大切にしているのは、施術だけではありません。
患者さん自身が、

  • 良くなりたい
  • 動けるようになりたい
  • また演奏したい
  • 希望を持ちたい

という前向きな意識を持つことも、非常に重要だと考えています。

脳は変わる力を持っている

これまで「治らない」と言われてきた症状でも、脳神経の働きに着目することで、新たな可能性が見えてきています。

覚醒下脳鍼は、
「脳への微弱刺激」
「身体運動」
「迷走神経へのアプローチ」
そして「患者さん自身の意識」
を統合した、新しい脳神経施術です。

当院では、患者さん一人ひとりの可能性を大切にしながら、脳と身体の本来の力を引き出す施術を目指しています。

 

 

フォーカルジストニアへの可能性

特に近年、音楽家に多い「フォーカルジストニア(局所性ジストニア)」に対して、覚醒下脳鍼の可能性が注目されています。

フォーカルジストニアは、脳の運動制御ネットワークが誤作動を起こすことで、

  • 指が勝手に曲がる
  • 力が抜ける
  • 思うように動かない
  • 演奏時だけ異常緊張が出る

などの症状が現れる疾患です。

覚醒下脳鍼では、脳へ微弱電流刺激を与えながら実際の演奏動作や運動を行うことで、脳の誤作動回路の修正を目指します。

実際に、

  • ピアノで両手が動かしやすくなる
  • ドラム演奏時の下肢の緊張が和らぐ
  • 演奏時の違和感が減少する

などの変化が期待されています。

 

脳は“感情”や“意識”の影響を強く受けます。
希望や意欲は神経伝達物質の働きに関与し、脳と身体のネットワークをより活性化させる可能性があります。

つまり、フォーカルジストニアに関わらず、退行性の疾患にもプラスに働き、施術者だけが治すのではなく、患者さん自身の「回復しようとする力」を引き出していくことに期待が持てます。

覚醒下脳鍼の大きな特徴です。

TEL.072-873-7171
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