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運動が脳を鍛える?【体・健康・生活】
運動をすると気分がスッキリするのは誰でも知っています。
ストレスが解消され、筋肉が和らぐのはイメージがつきますよね。
ですが、その理由を知っている人は少ないのではないでしょうか?
結論から言いますと、運動で爽快な気分になるのは、心臓から血液が盛んに送り出され、脳がベストな状態になるからです。
運動をするのは、脳を育てて良い状態に保つ為だと言っても過言ではありません。
逆に、体を動かさない生活は脳も殺してしまうことになり、実際に脳は縮んでいきます。
今回は、運動の大切さについて書かせて頂きます。
早速ですが、脳を最高の状態に保つには、体を精一杯動かさなければいけません。
人間の脳は筋肉と同じで、使えば育ちますし、使わなければ萎縮することに。
脳のニューロン(神経細胞)は、分岐していきます。
例えるなら、「木」を想像してみて下さい。
運動をすると、これらの枝(ニューロン)が成長し、新しく芽がたくさん出てきて、脳の機能が根本から強化されるのです。
つまり、ニューロン同士の繋がり方で、私たちの行動、思考や感情が決まります。
少し掘り下げていきますと、枝と枝との間に「シナプス」と呼ばれる場所があります。
電気信号がニューロンを通って、分岐した枝の先のシナプスまで行くと、神経伝達物質がそれを化学信号に変えて次のニューロン伝えます。
神経伝達物質で、有名なのはセロトニン、ドーパミンなどがあります。
それなら聞いたことあるという方も、多いのではないでしょうか?
セロトニンは、脳の機能を正常に保つ働きを持ち、感情や気分のコントロール、精神の安定に関わります。
ドーパミンは、やる気、快楽にとって重要な物質で、意欲・学習にも関わります。
神経伝達物質と等しく重要なものとして、別の種類の分子グループがあります。
最も有名なものは脳神経栄養因子(BDNF)です。
神経伝達物質が信号を伝えるのに対して、BDNFのような神経栄養因子は、ニューロンを育てる肥料のような役割を果たしています。
つまり、BDNFが新たなニューロンを作るための重要な要素を担っているということです。
ある実験で、マウスに運動させた脳内のBDNFを調べたら、長く走ったマウスほど量が多かった結果になりました。
運動が脳にもたらす効果ってすごいですよね。
しかも、BDNFはとくに海馬で急増していたとのことです。
海馬は記憶に司るところなので、運動が脳の学習効率を上げることにも繋がります。
これらを踏まえて、言いたいことは今すぐ有酸素運動を生活に取り入れてみて下さい。
そうすれば、学習面や精神面も強くなります。
最初は数十分のウォーキングやジョギングで十分です。
短い時間でも、運動する習慣が大切になります。
まとめ
・運動が脳を鍛え、ベストな状態をつくる
・運動が精神面、学習面にも関わる
・少しの時間でもいいので、運動をする習慣をつくる
運動不足だと感じている方は、この機会に運動してみてはいかがでしょうか?
鍼灸師:水足知繁