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あなたは、腰を癒してくれる『縁の下の力持ち』の存在をご存じですか?

2020年以降、新型コロナウィルスの影響もあって、テレワークで仕事をされる方も増えたのではないでしょうか?

あなたが毎日、会社に行くため10分~15分歩いていたのが、今では週に3日は家で仕事。自宅の机に向かって、ずーっと座りっぱなし、外には一歩も出ず!なんて日もあったりしませんか? (私は休みの日、そんな日がたまにあります。)

出かける機会が減って「今の方がラクやわぁ」とおっしゃる方もいます。ですが、出かける機会が減って、悲鳴をあげている方がいるのも事実です。それは・・・

『腰痛持ち』の方です。

歩く機会が減って、ずーっと座りっぱなし・・・。腰には優しくないです。

でも・・・同じように座って仕事をする方、すべてが腰痛になるわけではありません。腰にダルさは感じるけど、一晩寝ればスッキリって方もいらっしゃいます。

この違いは何なんでしょう? パッと思いつくのは・・・

● 体幹の筋肉が弱いからでしょうか?

いいえ、違います。確かに筋肉量は関係します。ですが、よく言われる腹筋・背筋の強さは、あまり関係ありません。

その証拠に筋肉ムキムキのボディービルダーの方に、腰痛持ちが多いってご存じでしたか? これって不思議ですよね。

● 姿勢が悪いからでしょうか?

いいえ、違います。確かに姿勢も関係します。ですが、考えてみて欲しいのは『なんで姿勢が悪くなるか?』です。

姿勢が悪いから腰が痛くなるんじゃなくて、姿勢が悪くなる原因があるから腰に負担がかかるんです。

誰も「姿勢を悪くしよう!」と考えている方なんていませんよね。「姿勢良くしよう」と思っているけど、気づけば姿勢が崩れている方がほとんどではないでしょうか?

● 昔っから腰痛持ちだから生まれつきだからと、あきらめていませんか?

いいえ、違います。原因が隠れているだけです。学生時代から腰痛をお持ちの方は、今まで色々と試されてきたことでしょう。マッサージ・整体・針灸・カイロ・電気治療などなど・・・。

ですが、これからお伝えすることは、きっと初めて耳にする話だと思います。今までになかった『新しい考え方』です。きっと、知っておいて損はないでしょう。ぜひ、続きをお読みになってください。

全国で約2800万人もいると言われる腰痛症の方々。(厚生労働省2015年国民生活基礎調査)そんな日本人の1/5の方がなる腰痛は、腰回りの骨や関節、筋肉に負担がかかったり、腰椎(腰の部分の背骨のこと)から出ている神経の圧迫や血流障害が原因となります。

腰椎椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・坐骨神経痛などが代表的な例です。こういった腰回りの組織に過剰な負担がかかって腰痛になります。

では、なぜ?腰に負担がかかるのでしょう?

答えは、簡単です。

『背骨だけで体を支える』からです。

「そんなん当たり前やん!」って思ったかもしれませんが、ポイントは『背骨だけで』とお伝えしたことです。よ~く考えてみて欲しいのですが、

● 背骨の一番上には、脳が詰まった重たい頭蓋骨があります。

● 胸の部分には、肋骨が左右12対あって、その内部には心臓や肺があります。

● 肩関節で腕の骨とつながった肩甲骨の重さも上半身に加わります。

ざっと上げただけでも、これだけの重さがある上半身を背骨だけで支える・・・無理がありませんか?

実は、人は背骨以外でも体を支えているんです。

そして、背骨以外の要素をうまく使えるか、どうかが腰痛になる・ならないの分かれ目になります。

背骨以外の要素?・・・腹筋?背筋?

いいえ、そのどちらでもありません。

じゃあ、何?

答えは『腹圧』です。お腹を膨らませる力です。お腹をバランスボールのように膨らませることができれば、背骨を軸にしてお腹が上半身の重さを支えてくれます。

ジャンプして着地した時の『ドンッ』という地面からの衝撃もお腹が緩和してくれます。それに、ジャンプして着地した時にかかる上半身の重さもお腹が吸収してくれます。

必然的に背骨にかかる負担は減りますよね。

ヨガで腹式呼吸が大事だと言われるのも、古武術でも臍下丹田と言って下っ腹をしっかりさせることが重要といのも、これに通じるものです。

では、この腹圧を上げてお腹を膨らませるには、どうしたらいいのでしょう?そのためには『呼吸』が大事になります。

腹圧は『腹腔という空間を内から外へ膨らませる力』です。この力は腹腔を構成する3つの筋肉より生み出します。

● 天井が横隔膜、みぞおち周辺にあり、呼吸する際に動きます。

● 底面が骨盤底筋、排尿、排便に関係する筋肉です。

● 側壁が腹横筋、腹筋の一番深いところにある筋肉です。

この3つの筋肉のうち、人が意識して動かしやすい筋肉は1つだけです。それは横隔膜です。他の2つ、腹横筋と骨盤底筋は意識して動かすことが難しいでしょう。

そのため、吸った息をおへその方に下ろし、下っ腹を膨らますように行う腹式呼吸が大事になります。つまり、腹式呼吸をしっかりできる体の方が、腰痛になりにくい方です。

人によっては、なかなかできない人もいます。さっき言った3つの筋肉、この働きが弱い方です。

ですが、ご安心ください。この3つ、筋肉だから使えば、必ず働くようになってきます。これもある意味、筋トレみたいなもの。腹筋・背筋ではなく、腹圧を高めるために働く筋肉。これが腰痛を防ぐポイントです。

ぜひ、皆さんも腹式呼吸をトレーニングする時間を作ってみて下さい。目をつぶって、呼吸だけに集中する時間・・・。

なんか、鬼滅の刃の『全集中の呼吸』みたいですね! ぜひ、流行りに乗っかってみてください(笑)

追伸:心臓の弱い方、血圧に問題がある方は、腹式呼吸をする時、十分、気を付けて下さい。なぜなら、心臓は横隔膜の上にあって膜に包まれ、横隔膜にくっついています。腹式呼吸は横隔膜を下げるので、どうしても心臓をストレッチするような形になってしまいます。

心臓が弱い方、脈・血圧にトラブルがある方は、やりすぎないように気を付けて下さいね。

指頭感覚法、動作改善法 担当:裏戸 雅行

TEL.072-873-7171
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