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めまい、ふらつきが治まる? ある体験を通じて・・・。

 

 

 

 

つい先日、ある患者さんにリセプター療法をしていた時のことです。その患者さんのお困りの症状は、歩行時のめまい、ふらつき。この日も、めまいのため、休み休みリハビリしていました。

ですが、ある事をキッカケにめまい、ふらつきが治まり、リハビリすることができました。

 

そのキッカケとは何でしょう?

歩行時のめまい・ふらつきをお持ちの患者さんにとって、お役に立てるかも?と思い、今回はこの話をしたいと思います。

ちなみに、これをキッカケに歩行時のめまい、ふらつきをお持ちの患者さん数名に対して、同様のリハビリをしてみると、みなさん同じように症状を抑えながらリハビリすることが出来ました。

 

キッカケとなったのは、患者さんの何気ない一言からです。

「目の焦点が、なかなかパッと合わないんですよ・・・。」

「そうなんですね・・・。」

 

「じゃぁ・・・こうしてみましょうか!」

 

私が何をしたかわかりますか?

 

老眼鏡をかけたわけではありません。

目の運動をしたわけでも、

目で物を追いかけるトレーニングをしたわけでもありません。

 

むしろ、その逆です。

なんと、目隠しをしました。

アイマスクを着けて、リハビリを行いました。

そうすると、どうでしょう。アイマスクをせずに運動した時は、めまい、ふらつきがあったのですが、アイマスクをして運動をすると、めまい、ふらつきがでませんでした。

頭が前後、左右に動くリハビリをしているのにもかかわらず、です。

なぜ、めまい、ふらつきは治まったのでしょう?

考えられることは・・・

目からの視覚情報 、耳の三半規管からの情報 (頭がどっちに傾いている?という情報)、関節や筋肉などの身体からの情報、これらの情報のズレがめまい、ふらつきの原因では? ということです。

 

耳の三半規管からの情報は、止めることはできません。頭の動きに勝手に反応しますから・・・。

関節や筋肉からの情報も同様です。

唯一、シャットダウンできる情報が視覚です。

だから、アイマスクを試してみました。

 

*注意 今回、このような結果を得られたのは、多系統萎縮症(MSA)や脊髄小脳変性症(SCD)の患者さんです。そのため、メニエール病や聴神経炎が原因のめまい、ふらつきに効果があるか、どうかは正直わかりません。

 

目からの視覚情報がめまい、ふらつきに大きな影響を与えている可能性は高そうです。そのため、目のケアをすることは、めまい、ふらつきの症状を緩和するのに効果的かもしれません。

ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか?

 

前田針灸接骨院:裏戸 雅行

 

追伸:目のケア方法ですが、「蒸気のホットアイマスク」や「あずきの枕」などを使って、ジワ~と温めたりするのも効果的です。もっと簡単なのは、濡らして固く絞ったタオルをレンジでチンした蒸しタオルを目に当てて、ボケェ~とするのもおススメです。視点・ピントを合わせるのも眼球についている筋肉の働きですから、そこを温めて緩めてみてください。