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新脳針と確率共鳴(SR)=眠っている神経を呼び覚ます。
眠っている神経を呼び覚ます「新脳針」と「確率共鳴」の不思議
皆さん、こんにちは。
今回の院長コラム『ちょっと診ましょう』は
確率共鳴についてお伝えします。当院で行っている「新脳針(しんのうしん)」は、「頭に鍼をして電気を流すのは、
どんな意味があるのですか?」というご質問をよくいただきます。実はこの治療法、最新のリハビリテーション医学や神経科学の分野で非常に注目されている「確率共鳴(かくりつきょうめい)」という現象を応用した、とても理にかなったものなのです。
今回は、そのメカニズムについて少し詳しくお話しします。
1. 脳の信号が「届かない」状態とは?
脳梗塞の後遺症や麻痺、感覚の鈍さがあるとき、脳の中では何が起きているのでしょうか。
本来、私たちの体は脳からの電気信号によって動きますが、ダメージを受けた神経では、その信号が弱まり、反応するために必要な基準値(閾値:いきち)を超えられなくなっています。
例えるなら、**「小さな声(信号)で叫んでいるけれど、壁(閾値)が厚くて向こう側
に聞こえない」**という状態です。
2. 「確率共鳴」——心地よいノイズが信号を助ける
ここで登場するのが「確率共鳴(SR)」という理論です。
新脳針では、頭皮に打った鍼から**「微弱な電気刺激」**を注入します。この刺激は、あえてランダムな「ノイズ」として神経に届けられます。
「ノイズ(雑音)」と聞くと体に悪いイメージがあるかもしれませんが、実は適切な量のノイズは、弱まった信号を底上げしてくれる性質があるのです。
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閾値の下支え: 電気刺激(ノイズ)が、弱りきった神経信号の「足場」となり、信号を壁(閾値)の上まで押し上げます。
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神経の同調: 足場ができたことで、脳からの指令が再び神経を通るようになり、動かなかった指先が動いたり、感覚が戻ったりする現象が起こります。

3. 脳の「書き換え」をサポートする
頭部(運動野や感覚野に近い位置)へ直接アプローチすることで、脳のネットワークを再構築する力(脳可塑性)を高める効果も期待されています。
これは医療現場で行われる「tDCS(経頭蓋直流電気刺激)」などの最先端治療に近い原理であり、新脳針は鍼の物理的刺激と電気の刺激を組み合わせた、独自のハイブリッドなメンテナンスと言えます。
4. 大切なのは「強ければ良いわけではない」こと
刺激の強さ 神経の反応 弱すぎる 変化なし(壁を超えられない) 適切(SR発生) 感覚が鋭敏になり、運動機能が向上する 強すぎる 痛み自体がノイズになり、元の信号をかき消してしまう 医学研究のデータでは、本人が「気持ちよい感覚」「流れているかどうかわからない」「わずかに感じる」程度の微弱な刺激(サブスレッショルド刺激)が最も効果的であるとされています。
最後に
当院の新脳針は、患者様お一人おひとりの症状に合わせて、この「最適な周波数と電流値」を微調整しながら行います。
薬は神経を抑えるを優位に働きますが(OFFにする)
当院ではジストニアなど「手の震えが気になる」パーキンソン病の様に「身体が緊張する、手指が震える」脊髄小脳変性症(SCD)・多系統萎縮症(MSA)など「身体のバランス機能の感覚が以前より鈍い」といったお悩みに対し、眠っている神経のスイッチを優しく入れる(ONにする)お手伝いをさせていただきます。気になることがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね。
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