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神経ネットワーク…頑張るキネシン・ダイニンの運び屋さん
院長コラム「ちょっと診ましょう」要約(改訂版)
NHKスペシャルで「命の仕組み」が取り上げられたことに関連し、鍼灸と脳科学の関係についてお話しします。
当院で導入している新脳鍼は、頭皮に鍼を刺し、そこに0.7ミリアンペアの超微弱電流を流す施術です。この刺激は脳内で確率共鳴を起こし、神経ネットワークの活性化を促進。脳はそれを感知し、体内へと「メッセンジャー物質(神経伝達物質やホルモン)」を送り、免疫機能や細胞代謝、自然治癒力を高める働きをします。
※確率共鳴反応(STOCHASTIC RESONANCE:SR)
SRは感覚閾値下で機械的に電気・科学的なノイズが生体(脳)に共鳴すると,感覚入力シグナルが増幅し,運動反応が向上する現象、SRを脳に与える事が運動障害を有する疾患に対して有効である。また、鍼によって生じた微細な損傷(鍼痕)は、体が「修復の必要がある」と認識。そこで活躍するのがキネシンとダイニンという細胞内タンパク質です。
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キネシンは、細胞の中で物質を中心から外側(末端)へ運ぶ役割を担い、必要なタンパク質や修復因子を傷ついた部位まで届けます。
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一方、ダイニンは、細胞の外側から中心へ運ぶ逆方向の輸送を担当し、老廃物や不要な物質の回収、さらには情報の逆伝達にも関わっています。
この二つの輸送系が働くことで、細胞レベルでの修復・再生が活性化されるのです。
鍼灸治療によってこのような細胞内の高度なシステムが動き出すことは、
まさに体内の「ワンダーランド」を呼び起こすような現象です。今回のNHKの放送内容は、こうした治療の仕組みを裏付ける科学的な証左として、非常に意義深いものでした。
今回のテーマ『命の深遠さ』ですが、番組の最後は老いと死について…
山中先生とタモリさんが語られていました。
私は、人はいずれ死を迎えることは避けられないことなので、
自然に身体の老いを迎え、自分なりの心の置き場を考え、人生を終えるように、
今から心と体と向き合うことが大切だと考えます。
そのためには、日常の「運動・睡眠・栄養」が基本と考えます。
私の健康法を簡単にご紹介いたします。
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◆ 運動
自然の中で身体を動かしましょう。
(例:体操、ウォーキング、時々アスファルト場を避けて遠出しハイキングなど)◆ 睡眠
1日6時間程度が理想。
「眠る時間が楽しみ」と感じられる睡眠が理想です。◆ 栄養
できるだけ添加物を避け、和食を中心とした食事を心がけましょう。
さらに、以下のケアもおすすめです。
◆ 鍼灸など優しい東洋医学を取り入れる
体に適度な刺激を与えることで、自然治癒力を引き出します。
◆ 入浴
ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、心身をリラックスさせましょう。
◆ 祈り、思い、願い
何かに縋る、相談する、
(故)前田昌司の強い運勢を勝ちとる『前田術』十五カ条も参考にどうぞ…
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