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転倒回避 ~姿勢の崩れやふらつきを抑える方法~
これからあなたにお伝えするのは、姿勢の崩れや歩行時のふらつきを抑える方法です。信じて下さる方は、きっとあなたのお役に立てることでしょう。信じて下さらない方には、信じていただけるように、精一杯わかりやすくお伝えしたいと思います。まずは説明させてください。
姿勢の崩れやふらつきを抑えるために、体幹が大切ということはあなたもご理解いただけるのではないでしょうか?
本屋さんに行けば、『体幹を鍛える!』といった書籍がズラーっと並んでいます。正直『どれがいいんだろう?』と私も悩みます。
一般的に体幹をしっかりさせる方法として思いつくのは、『腹筋を鍛える』ことではないでしょうか?あなたもお風呂上りに『せ~のっ、んうぐぅぅ・・・』と1日20回を目標に頑張ったりしませんでしたか?
ですが、これこそがよくある間違いの1つです。
考えてもみてください。
お腹にある腹筋が働くだけで『あっ!!』と思った時に崩れるバランスを保つには、不十分だと思いませんか?姿勢の崩れや歩行によるふらつき、転倒を防ぐには腹筋だけでなく『腹圧』が大切になってきます。
腹圧とは、簡単に言うと『お腹を膨らませる力』のことです。ヨガのインストラクターさんがよく言う『あれ』です。『大きく鼻から息を吸って、吸った息をおへその方まで下げて膨らませる』このお腹を膨らませる力のことです。
この『腹圧』が高いと、体は重心の移動をコントロールしやすく、バランスを取る手助けをしてくれます。
例えば、あなたが両手を前に出して『前にならえ』の取ったとしましょう。この時、両腕の重みで体の重心は前に行きます。ですが、バランスを崩して前に倒れることはないですよね。
なぜでしょう?
これは『前にならえ』をしようとした時に、体の重心を後ろへ移動させるからです。この重心移動は、体が『勝手に』行います。
これは人間、誰しもに備わっている機能の1つで、専門用語では『先行随伴性姿勢調節運動(APA)』といいます。こういった”先回り運動”がしっかりと機能するためには、”腹圧が上がっている状態”が必要になります。
お腹が膨らんで体幹を下から支えるから、重心移動がスムーズになり、バランスが取れます。
お腹が膨らんで上半身を下から支えるから、良い姿勢を保てます。頭を前に突き出して、猫背になることも防ぎます。
お腹が膨らんで体幹を支えるから、腰の負担も減ります。
このように『腹圧』は、ふらつきを抑えるうえで欠かせない役割をしています。では、この『腹圧』を高めてバランス機能を向上させるには、どうすればいいのでしょうか?
1つは『体の片側に体重をかけて立たない、座らない』ことです。
立っている時に『ハァ~ダルいなぁ…。』と”休め”の姿勢で片側の足に体重をかけていませんか?座っている時に片側のお尻に体重をかけたり、足を組んだり、背もたれにもたれかかっていませんか?これらは、すべて体の重心を片側にかけることになります。
このような体の支え方をしてしまうと腹圧は下がってしまい、姿勢も崩れやすくなります。
なぜかというと…『休めの姿勢』や『足を組んで座る』と体の重心が身体を支えるポイントと重なり、動きが少なく、静止した状態となります。ちょうど片足立ちみたいな状態です。そうすると体が重心をコントロールしてバランスを取る必要性が少なくなります。
つまり、体幹が重心をコントロールする必要のない状態です。こういった時間が増えれば、増えるほど身体を支える力や重心をコントロールする機能が失われてしまいます。結果、姿勢の崩れやふらつきがどんどん悪化してしまいます。
こういった悪いサイクルを止めるためにも、腹圧は高めたいものです。では、腹圧を高めるにはどうすればいいのでしょう?
その方法の1つは、重心を体の真ん中で留めることです。片方の足に体重をかけて立って片側に体重をかけたりしないことです。歩くときも肩幅くらいに足を広げ、線路の上を歩くように歩きます。
座るときも足を組みません。両膝の間にこぶし1つか、2つ分空けて座り、左右にあるお尻の骨で身体を支えます。
このようにして腹圧を上げると、体のバランスを取る能力が勝手に向上します。姿勢の崩れや歩行時のふらつきも抑えることにつながります。しかも、腹圧が体幹を支えてくれるので腰への負担も減ります。
こういった本来、体に備わった機能を取り戻すことも指頭感覚法では可能です。
もちろん歩き方や立ち方、座り方を改善するだけで、満足のいく効果を得られないかもしれません。より効果的に体の機能を取り戻すためには・・・
- 手や足の神経の圧迫や動きを改善する施術
- 関節を動きやすくして、可動域を広げる施術
といったアプローチが必要になってくるでしょう。ですが、こういった体の機能を1つ1つ取り戻すことが、良い姿勢を保ち、バランスを保つためには大事になってきます。
ぜひ1度、指頭感覚法を受診ください。あなたのバランスを整え、転倒を防ぐために全力で施術させていただくことをお約束いたします。
指頭感覚法:担当 裏戸 雅行