スタッフブログ
- スタッフブログ
-
スマホに隠された身体への影響
皆さん、スマホを1日どれくらい触っていますか?
コロナの影響で例年より触る時間が増えている人も多いかと思います。
そのような方に向けて、面白そうな本を購入したので紹介させて頂きます。
『スマホ脳』
本の帯にスティーブ・ジョブズはわが子になぜiPadを触らせなかったのか?
と書かれてありますね。
iPhoneなどを作った創業者が言うことですから、身体の影響はあるようです。
私が読んで印象的だった部分を書かせて頂きます。
『スマホはギャンブル依存症と似ている』
つい時間を忘れて長時間触ってしまう事はありませんか?
実はスマホには巧妙なテクニックを使って触れさせる様に出来ているのです。
人間の脳内の伝達物質にドーパミンという物質があります。
ドーパミンはよく報酬物質だと言われていますが、実はそれだけではありません。
ドーパミンの最も重要な役目は私たちを元気にすることだけではなく、何に集中するかを選択させることです。
つまり、人間の原動力と言えます。
例えば、お腹が空いているときにテーブルに食べ物が出てきたとします。
それを見ているだけでドーパミンが増えるのです。
つまり、増えるのは食べている最中ではありません。
その食べ物を食べるという選択をさせるために、ドーパミンはあなたに囁くのです。
「さあ、この食べ物に集中しろ」と。
ドーパミンが、満足感を与えるというより行動を促すのなら、満足感はどこからくるのでしょうか?
それは「体内のモルヒネ」であるエンドルフィンが大きな役割を果たしています。
ドーパミンは目の前にある美味しいものを食べるように仕向けてきますが、それを美味しいと感じさせるのがエンドルフィンです。
スマホもドーパミン量を増やします。
それは人間の脳は「かもしれない」が大好きだからです。
報酬システムを激しく作動させるのは、お金、食べ物、承認などでもなく、それに対する期待です。
何かが起こるかもという期待以上に、報酬中枢を駆り立てるものはありません。
このメカニズムを上手く利用しているのは、ゲーム会社やギャンブルだけではないです。
そう、チャットやメールの着信音が鳴るとスマホを手に取りたくなるのもそうです。
「何か大事な連絡かもしれない」
大抵の場合、着信音が聞こえた時の方が、実際にメールやチャットを読んでいる時よりもドーパミンの量が増えます。
「大事かもしれない」
事に強い要求を感じ、私達は「ちょっと見ているだけ」とスマホを取ります。
それが、チャットの通知が届くとスマホを見たいと衝動にかられる理由です。
又、外国の研究でスマホ依存とうつに「警戒すべきレベル」の強い相関性があると結論づけられています。
スマホが及ぼす最大の影響はむしろ「時間を奪うこと」で、うつから身を守るための運動や人付き合い、睡眠を充分に取る時間がなくなることかもしれない。
と作者は述べています。
当院ではうつ病の方もたくさん来られています。
悩みを抱えている方は是非一度相談してみて下さい。
針治療で改善されるかもしれません。
鍼灸師:水足知繁