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咳や下痢止めに効果的な疲労回復食材
暖かい日差しが増えて、春が来た感じで嬉しいですね。
ただ、花粉症がある方には嬉しくないかもしれません…
梅の花も見ごろを迎えている所が多いことでしょう。
おにぎり握ってピクニックなんていかがでしょうか?
ところで、おにぎりの「具」は何がお好きですか?
梅干し、昆布、鮭、たらこなど好みはそれぞれですね。
そんな中、今日は梅干しについて。
まずは、「クエン酸」
梅干しと聞いたら、酸っぱいと思って唾液が出てくることがありますよね。
酸っぱい味は有機酸によるもの。
梅に含まれる有機酸の多くは、クエン酸であり、
次いでリンゴ酸、シュウ酸が多く、少量の酒石酸、乳酸、酢酸、コハク酸も含んでいます。
クエン酸には、体内でエネルギーを作り出すサイクル「クエン酸回路」を活発にする働きがあるので、
疲労回復に効果的です。
さらに、唾液や胃液の分泌を促すことから食欲増進効果があり、殺菌効果も期待できます。
次に、むくみや高血圧の予防に効果的な「カリウム」
カリウムは体の水分バランスを保ち、ナトリウムを排出して正常な血圧を保つ効果があり、高血圧予防に効果が期待できます。
また、体内の余分な塩分を排出することからむくみの解消にも効果があります。
他にも、貧血予防に効果的な「鉄」
酸素を全身に運ぶ赤血球を作るために欠かせないミネラルです。
また、筋肉内に酸素を取り込む働きもあり、不足すると酸素を上手く取り込めずに筋力低下や疲労を起こす原因にもなります。
ポリフェノールの一種「梅リグナン」
抗酸化作用や抗炎症作用があります。
ピロリ菌の働きを抑制し死滅させる働きがあり、胃がんなどの予防に効果が期待できると言われています。
東洋医学的効能として、
・唾液などの分泌を促進し、口の渇きを収める(生津止渇)
・肺の機能を回復させて、カラ咳を止める(斂肺止咳)
・腸の機能を回復させて、下痢を止める(渋腸止瀉)
・回虫を弱らせ、腹痛を緩和する(安蛔)
梅は酸味で、「収斂」の性質があるので、もともと体内にこもった余分な熱のある「肝陽亢盛」の方と、
血液がドロドロで高脂血症の方には非常に良いです。
ただ、気の巡りが悪く「気滞うっ血」の方は酸味は逆効果ですので控えめに。
また、胃腸への刺激が強い食材なので、「気血両虚」や「陽虚」の方、「小児」は控えめに。
春はキレイな花が咲くのが楽しみな季節です。
運動不足解消に多くの花が咲いているのを探しに行きましょう!
コロナも減ってきていますので、
冬眠生活に近かった日本に活気が戻るように、
梅干し食べて、元気に楽しんで活きましょう
大阪本院 前田針灸接骨院
鍼灸師 神先