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腰痛の時は温めた方がいいですか?冷やした方がいいですか?

『グキッ』、「うっ!イテテテェ・・・」。

こんな風に腰を痛めた時、あなたならどうしますか?

冷やしますか? それとも温めますか?

じゃぁ・・・こんな時はどうです?

自宅でのテレワーク、2,3時間座りっぱなしの PC 作業。ジワジワと疼きだすあなたの腰。立ち上がって腰を伸ばそうとしても伸びずに「イテテテテェ・・・」。

あなたなら、こんな時どうします?

冷やしますか? それとも温めますか?

「う~ん・・・。」

この2つ、同じ腰痛でもシチュエーションが全く異なります。そして、痛みが出るシチュエーションが変われば、対処法も全然変わってきます。

まずは、この2つの腰痛の『違い』を見てゆきましょう。

1つ目の腰痛の場合

『グキッ』とやって痛みが出ています。

こんな時は『組織の損傷』が疑われます。『グキッ』とやってから徐々に痛みが強くなる場合もその可能性が高いでしょう。

こんな風に体を痛めると炎症が起きます。

患部が『熱』を持ち、『赤み』を帯びて『腫れ』、じっとしていても『疼き』、『動かすと痛み』を伴います。これらが代表的な『炎症』の症状です。

このような症状が診られる場合は『冷やして』ください。

まずは冷やして血管を収縮し、内出血を抑えます。炎症や痛みは、細胞内にある物質が損傷によって細胞外に出ることで体が反応して起こります。

その反応を抑えるためにも冷やすことは有効です。

では、2つ目の腰痛はどうでしょう?

2つ目の腰痛は『グキッ』とはやっていません。つまり、組織の損傷、炎症は起きている可能性は少ないでしょう。

では、なぜ痛みやダルさがでるのでしょう? その理由は2つあります。

1つは血流障害です。

いわゆる『血液の渋滞』です。

血管は2種類、動脈と静脈があるのはご存じですよね?動脈は心臓から体へ向けて酸素や栄養素を届けるための血管です。心臓が血液を送り出す力で血管が破れないように動脈には筋肉があり、弾力性があります。

(ちなみに、この時血管にかかる力のことを『血圧』といいます。)

そのため、動脈は血流障害が起こりにくいです。ですが、静脈には、この筋肉がほとんどありません。ペラペラで弾力性が少なく、圧迫によって簡単に内腔が狭まります。

そのため静脈は、血流障害が動脈より起こりやすいです。

静脈が圧迫されると血流が滞り、『うっ血』が起こります。そうすると酸素や栄養素を多く含んだ血液が患部に届きにくくなり、疲労物質がとどまるため、痛みやダルさにつながります。

さらに『うっ血』が起こると静脈は「プクッ」と膨れます。この膨れ上がった静脈が神経を圧迫する可能性があります。

これが2つ目の理由です。

そう、2つ目の理由は『神経の走行上のトラブル』です。

神経が何らかの理由で圧迫を受けたり、引っ張られた時に痛みやシビレ、感覚異常が起こります。

いわゆる『神経痛』です。

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などが、その原因として有名ですよね。『神経の走行上にトラブル』があると、その刺激で筋肉は緊張し、血管も収縮してしまいます。

『ギュッ』って感じで。

そうすると緊張した筋肉によって圧迫された血管は、血流障害を起こします。

まさに『負の連鎖』ですね。

血流障害 → 硬くなる → 圧迫 → 神経トラブル → 血流障害 → 硬くなる → 圧迫 → 神経トラブルといった具合に。

この負の連鎖を断ち切るために、まずは血流を改善しましょう。

『ギュッ』と固まって『うっ血』を起こしている患部を温めてゆます。お風呂でゆっくりお湯に浸かったり、ホットパックやカイロで温めたり。

そうすることで固まった体ををゆるめて、負の連鎖を断ち切ります。

つまり、2つ目の腰痛の場合は、温めて下さい。

ただし、注意点があります。温めて痛みがキツくなる場合は、温めずに冷やしてください。まだ、炎症が残っている状態ですから。

それに強いマッサージも!

『ギュゥ~』と押すことで一時的に『うっ血』が押し流されて、いい血液が巡り、楽になります。ですが、すぐに元に戻るでしょう。ほどほどにしておいてくださいね。

もし、こういった処置をしても改善がみられないなら、それはもう専門的な施術が必要な状態です。

ぜひ一度、当院の施術を予約し、ご来院ください。あなたの症状の改善に努めさせていただきます。

ご予約は こちら より

適切な処置で、あなたが快適に毎日、過ごせますように。

腰痛のない毎日が送れますように。

 

指頭感覚法・動作改善法 担当:裏戸 雅行

 

追伸:ホットパックやカイロは直接肌に当てないように!低温やけどのリスクが高くなってしまいます。ご注意ください。

追追伸:湿布は張った時に冷たく感じたり、温かく感じたりしますが、冷シップや温シップに冷やしたり、温める作用はほとんどありません。貼った時にそう感じるだけです。

それに温シップは、肌がカブレるリスクが高いです。カプサイシン(唐辛子の成分)なんかが入っている奴があります。ですんで、湿布は冷シップをオススメします。

TEL.072-873-7171
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