- 院長コラム
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東京2020パラリンピック 活動報告
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
患者様各位に於かれましては長らくの期間、
院長不在とさせていただき誠に申し訳ございませんでした。
お陰様で東京2020パラリンピックの任務を終え大阪に戻ってきました。
簡単ではございますが帯同した内容をまとめましたので、よければ読んでください。【東京2020パラリンピック】
日本パラ陸上競技連盟
パラ陸上日本代表選手団
トレーナー帯同サポート
2021年8月25日(開会式)~9月5日(閉会式)まず、私の立場ですが…
私は日本パラ陸上競技連盟 強化委員会に所属。
時間の許す限りスポーツトレーナーとして合宿や大会に帯同しています。そして、その選手とは…
パラ陸上日本代表選手達(車いす・脳原性麻痺・立位切断・視覚障がい・知的障がい)〝走る・投げる・跳ぶ"などさまざまな選手がいる中、その特性を考慮したサポートが必要となるのです。サポート配置…
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〇トレーナーの配置として選手村内のケアルームと大会会場である新国立競技場のサブトラックをサポート
村内トレーナー3名〇日本チームの練習場所である味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)内の陸上練習場と宿舎であるアスリートビレッジでサポート
村外トレーナー2名パラ陸上選手達をサポートしました。
私の配置は"村外"
私と後藤直美トレーナー、楠本憲明コーチと共にパラ陸上選手のサポート配置となりました。東京パラリンピックでは政府が打ち出すコロナ感染対策の移動制限として
外部との接触を絶つ『バブル』方式を導入!
パラ陸上選手、役員たちはこのバブル内での行動となり移動にはかなり制限がありました。
パラ陸上のバブル内の範囲とは≪NTC⇔選手村⇔新国立競技場⇔サブトラック≫
このバブル内の移動には感染対策をしっかり保ち、バス、専用タクシーしか交通手段は許されず、選手・コーチ・関係スタッフは毎日CPR検査や健康チェックのアプリ管理入力が必須となります。
私たちトレーナーはバブル内の選手動向を毎日管理していました。
国立医科学センター(JISS)、
ナショナルトレーニングセンター(NTC)
が入る我が国最高峰のトレーニング場です。
総称してHPSC…ハイパフォーマンスセンターと呼ばれます。
オリンピック(JOC)・パラリンピック(JPC)
国内トップ選手のパフォーマンスを医科学に研究する機関です。NTC
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https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/facility/ntc/tabid/1409/Default.aspxHPSC
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https://www.jpnsport.go.jp/hpsc/tabid/1100/Default.aspxサポート内容…
NTCではパラリンピック期間中も、オリンピック選手や強化育成選手など各競技のナショナルチームの選手たちが合宿や個人練習として利用していました。私の活動はこのNTC内の陸上トラック練習場とアスリートビレッジ内のマッサージルームでボディイケアに関わる鍼治療やマッサージ・ストレッチなどを施し、
選手のコンディショニング全般に関わっていました。※残念ながら館内の写真はNG!
JOC・JPCの組織委員会から外部露出は禁止となっていますので、
ケア風景などお見せする事が出来ません。入館した初日は開会式が始まるまでいつもの合宿のような雰囲気で
久しぶりに会う選手たちと挨拶したりしているうちに、夜となり開会式の時間となっていました。
しかし、ほとんどの選手達は感染予防や試合日程が近いなどの理由で開会式に参加しない選手が多かったです。そして、
あっという間に最終日!マラソン当日は朝の4時起きからスタート!
マラソンコースの沿道から
堀越信司選手の応援!念願の銅メダル獲得!
調子よい時、悪い時も知ってるだけに
彼が努力してきた道のりを思い浮かび涙が止まりませんでした!最終日にサプライズ!
村内トレーナーが私たち村外トレーナーに
選手たちのサイン入りTシャツをプレゼント感謝感激でした!
その後、トレーナー全員集合して記念撮影!
終了!
解散!久しぶりに大阪に戻り、このブログを書いています。
振り返りとして、
コロナの影響があり、いろいろな社会からの理解が得られないままのスタートの
東京2020オリンピック・パラリンピックだったかもしれませんが、
私自身、選手の頑張ってる姿から元気をいただきました。しかし、社会全体は依然として元の暮らしを取り戻せていないのが現実です、
特に観光業・飲食業、そして芸能やエンターテイメントの方々は大きなダメージがあると思います。
まだまだ職種によれば自由に活動ができない中、
なぜ? オリンピックやパラリンピックはできるの?と疑問を抱く方も多いと思います。
このようなブログを書かせていただき少し心が重いのは本音ですが、
これから現実社会では制限された中で何が出来るかを考えなければならない、
そして何ができないではなく何ができるのか…パラ選手をまじかでサポートし、残された能力を如何に使っているか…!
患者様に置き換えると何ができるか…!
少しでも出来る!できる!の能力を見つけて一緒に頑張りたいと思います。おかげさまでパラリンピックは怪我やトラブル無く閉幕致しました。
ホントあっという間の13日間でした。東京2020パラリンピック
皆様の応援ありがとうございました。院長
前田為康
院長コラム『ちょっと診ましょう』
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