院長コラム『ちょっと診ましょう』

院長コラム『ちょっと診ましょう』

院長コラム

筋ジストロフィーと新脳針

とても暑い夏がようやく終わり、
残暑から秋の足音が聞こえるようになってきました。
皆さまいかがお過ごしでしょうか~
今年は観測史上最高温度を記録したそうです。
これから夏の疲れがでるころなので、
くれぐれも体調管理にはお気をつけ下さいね。

最近、私はイメージチェンジで、髪、髭を伸ばしています。

髪・髭を伸ばす事で新たな自分の顔作りと少し違った思考が生まれる事にも期待しての事ですが…
少し見窄らしいと思う患者様もいらっしゃるかもしれませんが、少しの間、大らかな気持ちで見守っていただければありがたいです(笑い)

 

 

脚の悪いチャチャは寝ている事が多いので、ついつい私も一緒に寝てしまいます。

 

さて、今回の院長コラム『ちょっと診ましょう』は最近、当院で患者数が多い、『筋ジストロフィー』ついてお話したいと思います。

前田中国医学研究院グループでは、古くから大人、子供に限らず筋ジストロフィーの患者様が来院され、
さまざまな筋ジス症状の方と向き合ってきました。
筋ジストロフィーは骨格筋肉の壊死や再生を主とする遺伝性筋疾患の総称であり、
その中には多数の疾患が含まれ原因遺伝子によってさまざまなタイプがあります。
そしてタイプごとに発症年齢や症状が異なっています。

代表的なものとして以下のタイプに分類されます。

・デュシェンヌ型筋ジストロフィー

・ベッカー型筋ジストロフィー

・福山型先天性筋ジストロフィー

・顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー

・肢帯型筋ジストロフィー

・筋強直性ジストロフィー

これらの症状はいずれも筋肉の機能に不可欠なタンパク質が異なる遺伝子であり、
遺伝子の変異が生じるため、身体に含まれるタンパク質の機能が障害されて細胞の正常に
機能が働かなくなり筋肉の 変性 壊死が生じてきます。
そして筋や脂肪が萎縮して線維化となり筋力が低下し運動機能など各機能障害が発生してくるのです。

 


代表的なタイプに
デュシェンヌ型筋ジストロフィーがあります。
主に、男児に発症する疾患です。
幼いころはハイハイや立位になる事が他の子供よりも遅い、太ももや膝に手をついて立ち上がるなど少し動きがスムーズに動かない事が気になります。(Gowers徴候)
また歩行がしにくく転びやすくなるのが2~3歳ころに気付かれ12歳頃には歩行困難となります。


ベッカー型筋ジストロフィー
デュシェンヌ型より症状は軽いですが運動時の筋肉痛が目立ち16歳頃には歩行困難となりやすいタイプです。


福山型先天性筋ジストロフィー
日本人に多く発症する疾患です。
生後6か月頃から症状が現れ首が座らない、手足などの運動が少ない、表情が乏しい、知能的な遅れなどが気付かれます。


顔面肩甲上腕型筋ジストロフィー
特に肩から腕、顔から胸にかけて筋肉が衰えゆっくりと筋力が低下する進行型疾患です。
ほとんどが20歳までに症状が現れますが、発症の時期は幼児期から壮年期まで差があります。
症状が進行すると、筋力の低下は全身に広がり、最終的に歩行困難となります。


肢帯型筋ジストロフィー
上記に述べたタイプ以外の筋ジストロフィーであり原因が不明な症状を含んでいます。
発症年齢は、幼児期から壮年期までさまざまですが、体幹や体幹部に近い筋肉の筋力低下がみられ、全身の筋力低下が進行します。


筋強直性ジストロフィー
四肢や体幹の筋肉以外に、内臓、心臓、内分泌臓器などの他臓器を障害する疾患です。
目にも症状が現れ瞼を開けにくい、他の人に手足の力を入れられたり、たたくなどの他動的な力を受けると、筋肉の持続的な収縮が起きてしまうミオトニア(筋強直)という症状がみられます。
(※ミオトニア、筋委縮(筋肉が細くなる)、筋力低下が代表的な症状)

 

新脳針とジストロフィーについて…

日本で筋ジストロフィーは難病であり不治の病と称されることが多いですが、
私は治すと言う概念より、その人(その子)が持つ残された機能を最大限に発揮させることが大切だと考えています。
難病治療はとても難しいけれどその人(その子)が前向きに病に向き合い、脳と心の神経ネットワークをフルに使い、
そして身体に呼びかけるメッセンジャーで生きる力を湧いてくると信じています。

 

多く通院されているジストロフィーの患者様がいますが、その中でTくんでご紹介したいと思います。

Tくんは…
3年前より通院(小学生6年生)
新脳針 + 3つのプログラムで、ほぼ週一回のペースで来院されています。

 

Tくんには以下の施術を主に繰り返しています。

・頭部から顔、喉、胸郭など部飲み込み、心肺機能、呼吸、膀胱機能を上げる為の配穴、刺鍼して電気鍼(新脳針)
・つかむ、投げる、渡すなど動きの感覚、立位の感覚、揺らす、ふるえる、たたくなど位置感覚 これら感覚を統合させるための運動(リセプター療法)
・筋力を落とさないための動作改善法、筋力が弱くなっている部位に対する超音波、マイクロカレント、ハイボルテージの注入(動作改善法)
・湾曲や側弯、関節拘縮など歪んだ骨格を元に戻す為の手技療法(オイルマッサージやストレッチ、整体的なテクニック)(指頭感覚法)
・いろいろお話をして舌、開口、表情、などの動きを取るための(指頭感覚法)
・脳と骨髄をはじめ全身に熱を加え、各筋肉、靭帯など拘縮している関節の緊張を和らげ、血流促進により代謝機能、免疫機能を高める(温熱療法)


過度な運動・筋力トレーニングは逆に筋繊維を痛め症状を進行させてしまう可能性がありますが、
当院独自に開発した【新脳針 + 3つのプログラム】は東洋医学の理論に基づき “筋ジストロフィー” に対して
自然治癒力を高め少しでも進行させないための療法であります。
また、筋ジストロフィーの治療にプラスして当院では発達障害や機能低下した精神的なアプローチも行い気力体力ともに元気になっていただけるよう全力を注いでおります。

 

新脳針=新脳針による施術は筋肉に刺鍼し一時的に筋繊維を破る事で破壊を生じますが、髪の毛ほどの鍼(0,2ミリ)は人の皮膚をいったん破り組織を破壊しますが、
人が本来備持つ遺伝子に組まれている破壊と再生機能は、自然治癒能力として傷ついた繊維をより多く修正させることが期待できるのです。
頭皮に刺鍼し0,7mmA微弱電流を注入 確率共振反応から脳内の神経ネットワークを広げ治癒力を高めます。

※神経ネットワークとは…人の脳内部で情報の処理や記憶を行うために微小な神経細胞(ニューロン)が相互に網状に繋がった状態の事であり、脳全体にわたり長く配線する事で情報が伝達され、運動、感覚、論理的思考から注意、言語など多様で高度な知能を作り出すこと。

 

 

新脳針療法

頭から足先まで全身に針を打ちます。

 

 

 

 

リセプター療法

 

 

まずは院内をお散歩
いろいろな物を見て立位・歩行の疑似体験を行います。

立位ボードで移動し歩行の疑似体験をすることで、脳から体幹、四肢へと運動指令が発信され、
視覚、聴覚など五感と共に ”立つ” と言う動作が学習されます。

 

立位状態で上肢を挙上し手で鉄棒をつかみ保持しています。

   

ぶらさがり器具を使い、つかむ、握りながら指を移動する、
つかんでいる状態で鉄棒を揺らし把握力を維持させます。

 

 

お母さんとキャッチボール…

少し離れた距離でも楽しくキャッチボールが出来ます。

ボールをつかむ、タッチ、つかんで投げる…など立位の状態で後ろから動作補助して動きを記憶させます。

 

動作改善法=ハイボルト高圧電流(ハイボルテージ)で筋肉の奥深くまで電流を流し筋金ポンプ作用で血流を促進し神経伝達を高め脳からの運動指令を伝えます。

(伊藤超短波 EU910)

高圧電流のハイボルトを注入することで、電子エネルギーの力で筋肉を収縮させる事が出来ます。
この反応は自分で運動している時と同じ神経を使い、脳で運動指令が発して動作がなされている事になるのです。

 

 

筋ジストロフィーは症状にあわせて、筋力アップと言うより、運動神経の伝達を促通させます。

 

(大腿四頭筋の筋肉にアプローチ)

 

 

(背部から腰部の筋肉にアプローチ)

自分で考え手足を動かし、一つの動作が出来る事を目指します。

 

指頭感覚法=筋ジストロフィーは脊柱側弯や足関節の拘縮が発生しやすく、適切な手技で身体のバランスを整える事が必要です。
股関節膝関節など関節のアライメントを調節し、少しでも歪みや筋拘縮が起きないようにいたします。

肩甲骨の動きと肩周辺の筋バランスを整えます

 

 

肩甲骨の動きや脊柱のアライメントを矯正します。

 

 

寝返りなどの動きを確認し、代償作用を含んだ動きを学習いたします。

 

 

温熱療法=約80度の熱刺激を四肢体幹に加えるることで、骨髄血液増量、代謝亢進、筋肉への血流増進、脳脊髄液の流れを促進、
人間は温める事で免疫力が高まり、生きていく上で体温を上昇、維持できる能力をつける事はとても大切な事なのです。

(筋ジストロフィーの患者様には3つのプログラムに加えて温熱療法を施術いたします)

 

筋ジストロフィーは筋繊維が萎縮し、血流が乏しくなり、体温も低下す傾向にあります。
温熱療法は身体の残熱効果をもたらし正常な体温が維持できます(15分の施術で約6時間残熱できる)
そして免疫力を高め自然治癒力を高める事が期待できます。

 

当院の施術を受診された患者様の喜びの症例があります。

https://2024.maeda-shinkyu.com/care/intractable/pmd/

https://2024.maeda-shinkyu.com/voice/voice_cat/%E7%AD%8B%E3%82%B8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%BC/

 

現在のTくんの状況

当院に通院されて約3年ほどになりますが、日により運動機能や体力の差はあるものの、ほとんど進行せずに症状が抑えられています。
先日は車いすの乗り換えが一人で出来ました!
上肢の挙上に力を入れやすくなったと…
ベッドから車いすへ移動できた後は皆で拍手喝采となりました。

 

症状が気になり病院へ行き筋ジストロフィーと診断され、辛い思いを抱えられているご家族様に私達が出来る施術をお伝えしたいと思いこの記事を書きました。

 

筋ジストロフィーは、完治する事は難しいかもしれませんが、

上記に述べたように【新脳針 + 3つのプログラム】 は少しでも進行を遅らせ

その人(その子)が持つ治癒力を高める可能性はたくさんあります。
病院での診断がたとえ不治の病といわれる筋ジストロフィーだとしても、
進行を遅らせる、今の状態を維持、改善など…

ご本人がまだまだ活動したい、子供がワクワク遊びたい、など自然に意欲が湧き諦めない気持ちを持つ事は、
改善や治癒にむけての身体は共に頑張ろうと脳から全身へとメッセンジャー物質が組織に呼びかけ、自己治癒力へと踏み進んでいるのです。

その人(その子)が持ている残された機能を最大限に発揮させる手段は当院にはいろいろあります。
だから絶対に諦めないでほしいと思います。

 

最近大きくなったTくんとのツーショット!

来年は中学生!
いつまでも愛虚あり、とても可愛いいTくんの施術を私も頑張ります(^^)/

TEL.072-873-7171
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