京子の部屋へようこそ

Kyoko's Blog

パーキンソン病の患者様の嬉しい変化

Kさんがパーキンソン病と診断されて当院を受診されたのは今から2年ほど前です。

手の震え、しゃべりにくさ、歩きにくさ、疲労感、頭痛、不眠、便秘など様々な不快症状を訴え

て来院されました。

治療開始から10回は週3回のペースで来ていただくと、薬なしで眠れたり、食欲が出てきたりと

いう変化が見られました。(個人差がありますが、Kさんは早くに睡眠の改善が見られました)

2か月後には、夜ぐっすり眠れるようになると、表情も明るくなり、

ご本人も笑えるようになったと言っていました。

歩く速度も最初より速くなりました(自覚的にも他覚的にも)

「病院では良くならないと言われているが、良くなりそうな気がする」と明るい言葉も出てきました。

来院から8か月後、2年間休職する予定だったのを早めて復職しました。

もともと真面目な性格の方なので、仕事中は身体の事を忘れて一生懸命に仕事をするので、疲れが出て症状が悪化することはありますが、1~2週間に1回の通院を続けながら仕事も頑張っていらっしゃいます。(コロナの影響もあり、在宅ワークや出勤時間の調整など会社の配慮もあるそうです)

パーキンソン病の方に限らず、病気になる方の多くは頑張り屋の方が多いです。

そんな方は、「頑張りは8割に」していただき、好きなことをする時間を作ることをお勧めします。

Kさんも、家族で卓球を楽しまれたり、犬に癒されたり(夜中に起こされることもあるようですが)今までの生活にはなかった楽しみを見つけられました。

 

▽愛犬のはるちゃん!とってもかわいいです

 

 

治療中の会話でも、最初は身体の辛い症状ばかりでしたが、10回の治療を過ぎたころから

「ディズニーランドに行きたい」「良くなりそう」などポジティブな発言を聞くことが出てきました。

辛い症状の時にはポジティブ発言は難しいと思いますが、「人間の脳は、自分の発する言葉のよ

うになる」と言われていますので、ポジティブ発言は大切だと患者様から気付かされることもあ

ります。

全ての方がポジティブな言葉が出るわけではありませんが、辛い症状を治療中に吐き出して、ご

自身を客観的に見ることは大切です。

最初のころは下を向いて歩いて治療院に入って来られていた姿を思うと、今はとても表情がとて

も良くなられていましたので、ご本人の了解を得てコラムに載せさせていただきました。