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あなたの知らない姿勢の秘密① (全5回)

姿勢を良くするには、胸を張って、背筋を伸ばして、アゴを引く・・・。

残念、違います。

どんなに良い姿勢を保とうとしても、この4つの秘訣を知らなければ、あなたの姿勢は自然と崩れていくでしょう。

 

あなたもこのような経験はありませんか?

両親から「ほら、背中が丸まっているよ!」、「姿勢悪いよ!」と注意される。

携帯の写メに写った自分の姿勢に違和感をおぼえる。

椅子に座っていて、背中が丸まっているのに気付いて、姿勢を正すけど、なかなか良い姿勢を維持できない。

 

このように知らず知らずのうちに崩れてしまったり、姿勢の悪さに気づけたとしても、良い状態を維持できないのが姿勢です。

 

では、なぜ姿勢は悪くなってしまうのでしょう?

実は姿勢が崩れてしまう体の使い方があるんです。しかも・・・ それは誰もが普段の生活の中で何気なくやってしまう動作です。

そんな動作が以下の4つです。

①: 1点を注視する

②: 手すりやバーを握りこむなど手先を過剰に使用する

③: COG と COP の一致

④: 上肢の活動を伴わずに、背もたれにもたれかかる

そして、この4つの動作によって身体のある機能が変化するために姿勢は崩れてしまいます。

 

その機能とは・・・

”腹圧の変化”です。

 

はじめてお聞きになる方も多いことでしょう。

今から説明させて頂きます。

腹圧とは、簡単に言うと・・・ ” お腹を膨らませる力 ” のことです。

● ヨガで良く言われる腹式呼吸

● トイレで、いきむ時にかける力

● 古武術で言われる臍下丹田に力を入れる。

と言うと少しは、ピンと来るかもしれませんね。

 

腹筋ではなく、” 腹圧 ” です。良くある間違いなのでご注意を! ちなみに、身体に合わない腹筋運動は、腹圧を下げてしまいます。

 

では・・・ イメージしてみてください。

お腹に左右1つづつ風船が入っています。そして、その風船が膨らんだり、しぼんだりして体幹を支えているところを。

この風船が膨らんで、体幹を支えるから・・・

体幹が安定するんです。足をドーンと地面に着いた時も衝撃を吸収してくれますし、上半身の重量がかける負荷も吸収できます。

この風船が膨らんで体幹を支えるから・・・

手足を柔軟に動かすことが出来ます。

このお腹の風船がしっかり膨らんで腹圧が上がっている状態を例えると・・・

イベントで良く見かける空気で膨らみ、中に入って飛び跳ねることができる子供用の遊具、エアートランポリンに十分な空気が入っていて、ジャンプしても十分な跳ね返りが得られる。そんな状態です。

腹圧が下がっている状態は・・・

エアートランポリンの空気が十分に入っておらず、ジャンプした時に足が沈み込みこんでしまうような状態です。そうなると・・・バランスは取れず不安定で、衝撃吸収も出来にくくなります。

 

この風船の機能は、さきほど記載させて頂いた上記の3つ、腹式呼吸、トイレ、古武術のように意識してコントロールすることもできますが、普段は無意識下で働いている機能です。

重要なポイントなのでもう1度いいます。

この腹圧は無意識下で自動的に、勝手に働きます。

 

人は ” 前にならえ ” の姿勢をパッと取っても、バランスを崩して前に倒れる事はありません。これは前にならえの姿勢をとる直前に、身体が勝手に重心を後方に移動させて、腕の重さで前に転倒することを防ぐからです。

ですが・・・ ビニール製のウルトラマンの人形で、同じようにバランス良く立たせたとしても、前にならえのポジションを取ると腕の重さでバランスを崩し、前に倒れてしまいます。

 

また、別な例では・・・

壁に右肩をピッタリくっつけて、まっすぐ立ちます。その状態から左足を上げようとしても、左足はとても上げづらくなります。これも左足を上げるために必要な右への重心移動が、壁によって妨げられるからです。

 

このように姿勢に関して一般的には、まだ知られていない秘密がたくさんあります。こういった人の身体の機能や法則性を生かしたアプローチが、動作改善法です。

性別、年齢、、疾患に関わらず、すべての人に共通する法則です。

今までになかった新しい角度からのアプローチである動作改善法。姿勢が原因と思われる慢性的な症状でお困りの方は、ぜひ受診ください。

 

前田針灸接骨院 動作改善法担当  裏戸雅行

 

PS:先程、お話させて頂いた ” 腹圧が上がっている状態 ”、” 腹圧が下がっている状態 ” は実際に体感して頂くこともできます。痛みもなく、1分あればできる検査なので気軽にお声かけください。