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あなたの知らない姿勢の秘密② (全5回)

あなたもこのような経験ありませんか?

スポーツをしていて ” ここぞ!” という場面で力がはいり、ミスしてしまうなんてことを・・・

野球で言えば・・・ バッターで、一打逆転できるような場面。

テニスで言えば・・・ スマッシュを打ってゲームを決めるような場面。

サッカーで言えば・・・ ゴールキーパーと1対1で、あとはシュートを決めるのみ、といった場面。

 

いつも通り、落ち着いて練習通りにやればできることが、手足に余計な力が入ってしまいミスをしてしまう。

なぜ、このように力んだ状態だと身体の動きが、ぎこちなくなってしまうのでしょう?

神経系の違い

実は、手足の末端を動かす神経と体幹を動かす神経は系統が違うからです。

手先、足先を動かす神経系を ” 背外側系 ” といい、体幹をメインに動かす神経系を ” 腹内側系 ” といいます。

この2つの神経系は、働きかける体の部位が違うのはもちろん、脳から脊髄を通るルートも違います。

そして、この2つの神経系には、ある特徴的な関係性があります。

それは相反関係にあるということです。

 

パソコン作業でキーボードを打ちこんでいると、徐々に姿勢が崩れてくるのも、

鉛筆を握り、机に向かって要点をノートにまとめていると、徐々に姿勢が崩れてくるのも、

リハビリなどで手すりやバーをぎゅっと握りこんで運動しても、体幹が働きづらく、握りこんだ手が中心の運動になってしまうのも、

すべて場面で神経系の相反関係が影響してきます。

先程、挙げさせていただいたスポーツでの失敗例も、こういった人の身体の法則性が影響します。あなたの意志とは関係なく・・・。

 

ここで前回お伝えさせて頂いた内容を少しおさらいしてみましょう。

姿勢が崩れてしまうのは・・・

” 腹圧 ” が変化してしまうからです。腹圧とは、” お腹を膨らませる力 ” のことです。お腹に右と左に1つづつ風船が入っているところをイメージしてみて下さい。この風船がしっかり膨らんでいると体幹を支え、安定させるからバランスの良い姿勢を保てます。

そして、この腹圧を下げてしまう動作が以下の4つでした。

①: 手すりやバーを握りこむなど手先を過剰に使用する

②: 1点を注視する

③: COG と COP の一致

④: 上肢の活動を伴わずに、背もたれにもたれかかる

ということを前回は、お伝えさせて頂きました。

 

はい、今日の話・・・ この ① に関わる話なのは、もうお気づきですか?

姿勢が崩れる理由

つまり・・・ 手足に力が入ると、腹圧が下がります。そうすると体幹を支え、安定させる機能やバランスを取る機能が働きづらくなります。結果、姿勢の崩れに繋がってしまいます。

理想的な状態は、手足の力が抜け、リラックスできている状態です。 そうすることで体幹の機能がしっかり働いていて、手足が柔軟にスムーズに動きます。

性別、年齢、疾患に関わらず、すべての人に共通する法則を基に、理想的な身体に整えていくのが動作改善法です。

今までになかった新しい角度からのアプローチである動作改善法。姿勢が原因と思われる慢性的な症状でお困りの方は、ぜひ受診ください。

 

前田針灸接骨院

動作改善法 担当:裏戸 雅行