スタッフブログ

Staff Blog

本日のオススメ本「イソップ童話」(アイソーポス)

『北風と太陽』『アリとキリギリス』など、誰もが一度は読んだり聞いたりしたことがあるこれらのお話は、『イソップ童話』の中の一篇です。

 

イソップ童話とは、今から2500年以上前である紀元前6世紀ごろ、古代ギリシアの奴隷だったアイソーポスという人が、人々に語ったとされる寓話です。

イソップ物語の特徴は、なんといっても擬人化した動物たちが登場するお話が多いこと。

それも、それぞれの動物の特徴がキャラクターにぴったりとマッチし、それがストーリーに反映されているんです。

そして、物語には教訓や風刺が盛り込まれていて、子どもにぜひ学んでほしいというだけでなく、大人も改めて読んでみるとドキッとさせられるものがあります。

アリとキリギリスのお話の中で、遊び惚けていたキリギリスが冬に困ったとき、アリが“助けない”ところなどがそうです。

これがお子様向け道徳系なら、助けるはずです。でも、現実はそんなに甘くはないのです。「そうなることが自明の理だった」場合、必死にやってきた者が、だらけていた者を助けるほうがおかしい。そうでなければ「最終、困っても、泣きつきゃ苦労した方が助けてくれるんだから、つまるところずっと遊んでたほうが得♪」という教訓を与えてしまいますからね。

 

私は「今までで一番良かった本は?」と聞かれると、「北風と太陽です」と答えます。

「一番面白かった本」だとか「一番好きな作家は」「一番感動した本は」などだとまた答えが違うのですが、私にとって「北風と太陽」は人生や人間関係においての、バイブルです。

嫌味や八つ当たりで得られるものはないし、短気や脅しなどでは、人は離れていく一方です。

「どうして思うようにしてくれないんだろう」と思ったときは、まず自分が北風になっていないか、冷静に客観的に公平に俯瞰的に、顧みる必要があります。

 

童話にもアンデルセン、グリムなど多々ありますが、お子様に童話を選ぶなら、是非にイソップ童話をオススメします。