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本日のオススメ本「シャーロックホームズ」シリーズ(コナン・ドイル)
本日のオススメ本は、私が子どものころに大好きだったシリーズ、「シャーロックホームズ」です。
下の画像は1冊だけですが、実際にはたくさんあります。
昭和生まれである私の子ども時代、ゲームが各家に存在するほど普及しはじめたのは小学校も高学年のころでしたので、私にとっての幼少期や小学校低学年のころの楽しみといえば、バスにのって週に一度行く図書館でした。一人四冊までの制限であるため、母と弟の会員証も使って(弟にとっては読書は楽しみではなかったらしく、あっさりと4冊の権利をゆずってくれました)12冊の重たい本を持って帰り、一週間ひたすらに読む。本が一週間もたないと困るし「せっかく重たい思いをするのだから長持ちさせたい」という欲求から持ち帰る本はどんどんと文字が小さいもの、分厚いものになっていきました。
面白い本を見つけると、その作家の本をすべて読む。それがシリーズであればなおのこと嬉しく、終わるころには、今でいう「ロス」の状態に焦り、また面白いシリーズを探す。その繰り返しです。
子どものときに蓄積された読書が、いまの自分に影響を与えているのはたしかで、子どものころに胸躍った作品は、時を経て読み返しても変わらずおもしろいものです。
これからの数回は私が5~10歳くらいに夢中になって読んだシリーズをいくつか紹介させていただこうと思います。と、いうわけで話を戻して、まずはシャーロックホームズです。
シャーロック=ホームズは推理小説として優れているだけではなく、日常の細かい描写などから当時のロンドンの風俗や文化がよくわかり、読んでいる間はまるで今まさに自分がロンドンにいるかのような錯覚を起こさせる作品です。
コナン・ドイルの作品には現実的な部分と、幻想的な部分というのがいい塩梅で混ざり合っていて、ほどよく現実逃避できるところも好きです。
主人公のシャーロックは、というと、ずば抜けた才能と同時に、まさに“欠けている…”という欠点をいくつも持つ天才と変人の間のような、味の濃すぎる探偵ですが、常に彼の近くにいる親友であり医者でもあるワトソンの凡庸さが、まるで白ご飯のように安定感と読者への共感をもたらせます。
当時まだ見ぬ外国への憧れから、海外の作品を読むことが多かったのですが、シャーロックホームズのシリーズは推理小説にはまるきっかけとなった本でもありました。
シドニーシェルダンのような、一気に読まずにいられないものではなく、徒然に毎日少しずつ読める作品としてもオススメです。
名作は、世代を隔ててもいつまでも名作であり続けます。現代でも繰り返し実写化される題材であるのも、その証拠ではないでしょうか。
40年前に私が夢中だったように、私のずっと前の子どもたちも夢中だったように、今の子どもたちが読んでも、きっと楽しめるはずです。
前田針灸接骨院 大阪本院 バンドウ