嚥下困難・声の出しずらさ ~パーキンソン症候群~

12月中旬に北海道から、Kさんが二回目の宿泊治療でお越しいただきました!

Kさんのご病気はパーキンソン症候群というもので、症状としては歩行困難、姿勢が猫背になってしまう、手足の震え、など色々な症状があります。

Kさんの場合は症状が左半身に出ていて、左手が上手く動かせなかったり足が思うように動かない、嚥下困難、声の出しにくさもありその改善のために来院されました。

こちらでは針治療の他にリセプター療法、動作改善法の3つを併用して一週間治療を進めました!

 

 

※写真はリセプター療法(上)と動作改善法(下)をしているところです。

 

週の前半はまだ体の動かしにくさがありましたが、後半にかけては使いにくいと言っていた左半身も少しずつ改善が見られ動きが滑らかになりました。

 

 

特に変化したのは嚥下困難と声の出しずらさでした、北海道では雪のため足元が悪く外に出る機会も減っていたそうで、お腹がすかずご飯の量も減り、飲み込みずらさのせいで余計食べれなかったそうです。

こちらに来てからはお昼に出るお弁当も完食できるようになりました。さらに喉がつかえる感じが弱くなり胸苦しさも軽減しました!

さらに空いた時間で京都に観光へ行ったり、梅田でお買い物したりとビックリするほどアクティブに動かれていました。笑

針の効果のでかたは患者さんによって様々ですが、このKさんのように症状の変化が数回の治療で感じていただけることも十分にあります。

難病を患っていらっしゃる方や原因の分からない病気、運動器疾患など新脳針は色んな疾患に効果があります。針には副作用がなく、本人の自己治癒能力を高める事が出来ますので是非一度お試しください!

↓この患者様の実際の感想です!

https://www.maeda-shinkyu.com/voice/パーキンソン症候群%ef%bc%88%ef%bd%90%ef%bd%84%ef%bc%89%ef%bc%88札幌市-%ef%bd%8d・%ef%bd%8bさん/

 

鍼灸科 吉川 大貴

 

PVLで、3歳の男の子 Nくん。

神奈川県からお越しのPVLの患者です.。Nくんの、主な症状は、足の緊張があり、クロスしてしまう。

集中治療は、今回が初めてです。人見知りもせず、すごく活発で笑顔が可愛いNくんです。

新脳針小児鍼灸治療)の様子です。柔らかくなります様に!

当院では、沢山の絵本を用意しています。「本の読み聞かせ」も脳と心の発達に良いと考えられているので、置針中に行ってみてください。

「チックン、頑張ったね!!!」

 

これは、小児針(刺さない針)です。新脳針の後に行っています。

コロコロ~!痛くないよ!!!

 

続いて、リセプター療法

アラジンで、体幹にアプローチ。

速く漕いだら、すごく楽しそうにしてくれるので、先生も嬉しいです。喜んでいる顔も見たいので、ついつい速く漕いでしまいました。

次は、バランスボールと乗馬です。

「落ちる~落ちる~!」って、言っているのになかなか落ちないNくん。

こちらは、動作改善法の様子です!!!

Nくん!年内最後の週、いっぱい頑張ったね。

また、来年もよろしくね!!!

 

PVLの症例は、こちらです。

 

針灸科 田村勇貴

サンタが院内にやってきた!

メリークリスマス!!

今日は院長と水足先生がサンタの衣装で、宿泊して頑張っている子供の患者さんに、プレゼントを持ってきてくれました。

 

福岡県からお越しの低酸素脳症のSちゃんは家族全員で宿泊中。

お姉ちゃんにもサンタさんはプレゼントを渡していました。ご家族みんな大喜び?!

 

 

名古屋からお越しの脳室周囲白質軟化症【PVL】のKくんもご家族で宿泊中。

Kくん、見慣れないサンタさんに驚きの様子でした。

 

 

その他にも神奈川県からお越しの脳室周囲白質軟化症【PVL】のNくんのご家族や、

三重県からお越しの自閉傾向、夜尿症のTくんなども

突然のサンタさんの登場に驚き、プレゼントを喜んでいました。

 

いつもと違う大阪でのクリスマス。

治療を頑張っている皆さんが少しでもハッピーな気持ちになっていれば嬉しいです(*^_^*)

 

鍼灸師  神先崇

低酸素脳症の治療でお越しのKくん(1才)

今回初めて、愛知県から宿泊集中治療でお越しのKくんのご紹介です☆

 

症状としては、

・手足の緊張が強く思い通りに動かせない

・姿勢が保てず、寝返りやお座りが出来ない

・ぐっすり眠れない

などがあります。

 

▽治療前の様子。

針治療がんばるぞー

 

▽治療の準備をするよ!

動いて針が抜けると危ないので、手足をバンドで固定します。

ほとんどのお子さんがこの時点で大泣きです

 

大泣きすることで、

心肺機能が高まりますし、発声や言葉にもつながりますからね

 

 

新脳針治療の様子。

 

▽微弱電流を流してこのまま少し時間を置きます。

その間、ママが絵本の読み聞かせをしてくれて、

Kくんも泣き止んでいました上手に待てたね

 

▽そのあと「小児はり」を行います。

こちらは刺さないはりです。

いろいろな器具を使って全身を刺激します。

 

 

続いてリセプター療法の様子です!

 

▽まずはアラジン(ブランコ)に乗ってゆらゆら~!

 

▽バランスボールでのびのび~!

 

▽バランスボールでジャーンプ

 

 

▽スタンディングボードでママと追いかけっこ

楽しかったね~

 

初めての宿泊集中治療。

新脳針、リセプター療法、動作改善法とみっちり やりきりました!

またKくんがもっと成長できるよう、また一緒にがんばろうね

 

 

リセプター療法は新脳針と併用することにより、さらに脳の神経ネットワークを広げ、さまざまな感覚や運動能力を広げることが期待できます。

また、動作改善法指頭感覚法などのメニューもございます。

症状に合わせて新脳針と併用で受けていただく方が多いです。

 

☆低酸素脳症の症例はこちらから

 

鍼灸師  高橋 愛美

指頭感覚法で多系統萎縮症の呂律を改善

今回は指頭感覚法を受けることによって、呂律、舌の動きがどのように変わったのか載せたいと思います。

先週、集中治療でお越しのSさん。

呂律が回りづらいとの悩みがあり、指頭感覚法を受けました。

基本のリハビリでは患者様が「自分」で舌、口を動かしたりしますが

指頭感覚法では施術者が「施術者の手」で舌を動かし神経の伝達を拡げ、凝り固まった口の中をほぐしていきます。

15分の施術が終わると

受ける前は「舌」が唇より先に出なかったのが、出るようになりました。

呂律も治療の回数を重ねることによって、相手に伝わりづらかったのが聞き取りやすくなり、効果を実感します。

伝えたいのに「言葉」が伝わりづらいのはもどかしい気持ちになりますよね。

そんな悩みのある方は是非、指頭感覚法を受けてみてください。

お待ちしております。

鍼灸科:水足 知繁

【年末年始の診療時間について】

(再度、お知らせいたします)

寒さ厳しい日も出てきましたね。

足元の冷えにご注意くださいませ。

さて、年末年始は

12月29日(日)~1月5日(日)

お休みとさせていただきます。

年内最後は、12月28日(土)12時30分 受付終了です。

年始は、1月6日(月)9時 から平常診療です。

年末年始は混み合うことが予想されますので、早めのご予約をお願いします。

 

手洗い、うがい、鍼灸(^^♪ で、元気に過ごしていきましょう!

進行の遅い多系統萎縮症【MSA】患者さんは・・・。 

第1回 本院スタッフインタビュー:院長代理 神先先生

個人的な意見ですけど…

進行の遅い多系統萎縮症【MSA】患者さんは…。

 

今回のブログは、前田針灸接骨院で日々、患者さんに向き合っている鍼灸師の先生に色々とお話を伺ってみました。

その先生方の疾患に対する印象や経験してきたこと、日々、どんな思いで患者さんと向き合っているのか? 今まで担当してきた患者さんとのエピソードなんかも少しご紹介していこうと思います。

第1回目の今回は、本院に長年勤め、経験豊富な院長代理こと神先先生にMSA(多系統萎縮症)患者さんについて、色々と聞いてみました。

裏戸:「神先先生は、MSA(多系統萎縮症)という疾患に対して、どんな印象を持っていますか?」

神先:「フラつきがきつく、体の緊張もきつい患者さんが多い印象です。」

神先:「多くの患者さんを施術していますけど、お身体を診させてもらった時、針を打つときの感触でも、そのように感じることが多いです。」

神先:「特に首回りが、ガチガチに固まっていることが多いですね。」

裏戸:「確かに、動作改善法で施術していても、首回りは… 特に頭蓋骨と環椎(首の1番目の骨)あたりは、動きの悪い方が多いです。」

 

裏戸:「MSA(多系統萎縮症)患者さんは、どんな症状で困っている方が多いですか?」

神先:「ふらつきによる歩きにくさがメインですが、呂律が回りにくく、しゃべりづらいため、コミュニケーションが取りづらくなることに、困っている患者さんは多いですね。」

神先:「相手に気を使ってしまうし… 1人で自宅に居ることも多いため、しゃべる機会も少なくなってしまいます。」

神先:「しゃべる機会が少ない ⇒ しゃべらない ⇒ 呂律が回りづらくなる ⇒ しゃべるのが億劫になる ⇒ しゃべらない ⇒ といった悪循環に陥ってしまいます。」

裏戸:「しゃべらないと、今度はしゃべれなくなる。人の体は使わないと、ドンドン使えなくなりますもんね。」

 

裏戸:「ご家族さんは、どんなことで困られている方が多いですか? どんな悩みをよく聞きますか?」

神先:「睡眠に関しての悩みも多いです。夜、寝ていてもトイレに行きたくなり、しっかり眠ることができない。」

神先:「杖や歩行器をお使いになられていても、転倒のリスクがあるため、なかなか1人にできない、転倒して骨折でもしたら…。というお悩みはよく聞きます。」

神先:「あと…リハビリを勧めるけど、身内だから勧めてもなかなかやってくれない、というのも多いですね。」

裏戸:「ちょっとでもいいから、そこは頑張って欲しいですね。」

神先:「座っている時間を増やすだけでも、リハビリになりますからね。」

 

裏戸:「MSA患者さんを治療していて、改善例やエピソードがあれば、ぜひ、教えてください。

神先:「そうですね、気持ちの面で前向きに変わってくれる事が大きいかなぁ…。それ以外にも、お通じの改善や睡眠の質の向上など、色々とあるけど、やっぱり笑顔が増えるのが1番ですね。」

神先:「あるMSA患者さんは、ホームセンターに行きたいと言い出し、実際に自分で木材を購入してきて、訪問リハビリで使うストレッチボードを自分で作ったという話を聞かされた時は、正直ビックリしました。」

裏戸:「えぇ!! それは凄いですね」

神先:「治療に対しても、始めはそこまで積極的ではなかったですけど…。奥さんも、ご主人さんのこのような変化をうれしく思ってくれていました。」

( 上記の症例はこちら )

 

裏戸:「逆に、上手くいかなかったことは、ありますか?」

神先:「難しいご病気だから、致し方ないところは、あるのかもしれないけど…、治療に対して前向きに受け取ってもらえないこともありますね。」

神先:「家族に連れて来てもらっても『やってても変わらなければ、いっしょやろ…』と。」

神先:「希望や目標を持っていて、切り替えができた方、切り替えできない方、切り替えようとして頑張っている方、色々な患者さんがいますから…。患者さんの性格によっても反応が違います。」

神先:「会話のキャッチボールだったり、リハビリに対する気持ちだったり…。」

神先:「自分から行動してくれるか、どうか…。やっぱり、そこが大きいと感じます。自分から動いてくれている人の方が、病気の進行も遅いように感じます。」

裏戸:「過去には、娘さんの結婚式でバージンロードを一緒に歩くために…といった具体的な目標をお持ちの患者さんもおられましたもんね。」

神先:「そうですね。やはり目標を持っている方がいいですね。小さな目標でいいので、持ってもらえるように心がけています。」

裏戸:「神先先生、今日はお忙しい中、協力いただき、ありがとうございました。」

神先:「いえいえ、こちらこそ。」

 

今回は、短い時間でしたけど、本院院長代理、神先先生の治療観に少し触れてみました。

体を動かすことは、単なる運動という意味だけじゃなく、気持ちの面でも大きな影響を与えます。

当院でのレセプター療法、動作改善法は身体を動かすきっかけ作りにも役立っています。

少しでもいいので、毎日の習慣として体を動かす機会を創ってみて下さい。

 

前田針灸接骨院

動作改善法 担当:裏戸 雅行