京子の部屋へようこそ

Kyoko's Blog

ありがとう2023

2023年も今日で終わります。

過去は振り返らない方が良いと言う方もいますが、私は振り返りそれを来年に繋げたいと思います。

 

まずは何といっても銀座針灸院の移転。

新店舗を契約してからオープンまで3か月。

銀座のスタッフが良く頑張ってくれました。ありがとう。

昭和54年に開院してから44年。

古いながらも思い出のある西勢ビルとお別れをして

2軒となりのHOLONビルに移転オープンすることが出来ました。

開院した時からの「難病、慢性病の方により良い人生を送ってもらう為の施術」を掲げ

これからもスタッフと共に頑張って行きたいと思います。

 

銀座針灸院の引っ越しの間に、銀座針灸院の副院長前田明善先生の古希のお祝いを大阪の本院で開きました。

コロナ感染の関係で古希のお祝いが延期になっていました。

明善先生が38年間銀座針灸院を守ってくださっていることに感謝です。

ありがとうございます。

明善先生は現在は73歳、火土日の午前中のみの勤務ですが、是非明善先生の熟練の技の施術を受けてみてください。

 

2023年末で受付の長谷川さんが退職しました。4年間頑張ってくれました。ありがとう。

2024年は診療スタッフ3名、受付1名、事務1名、院長、私の7名で頑張ります。

本院も全日曜日を診療いたします。そして水曜日を休診日とします。(宿泊の患者様のみ診療いたします)

少人数ですが、内容の濃い施術をしていきます!!

 

2023年の診療で特に印象に残った事をいくつかご紹介します。

2月に宮城県から宿泊治療に来てくれたPVLのスミレちゃん(3歳)。

受付に着いたとき男性2人と一緒に来たスミレちゃん。「え?どちらがパパなの?」が第一印象でした。お話を伺うと、ママはスミレちゃんが1歳の時にご病気で亡くなられて、その後、パパのご実家でおじいちゃん、おばあちゃん、パパのお兄さんとみんなに愛されて育てられているとのことでした。PVLによる麻痺や筋緊張、体幹の弱さなどがあり来院してくれました。

1週間みっちり針とオプションメユーをして、最終日には踵がついて立つときのバランスが良くなりました。

ママがお亡くなりになりパパも皆寂しいと思いますが、ママの分まで強く生きてほしいと思った患者様でした。

またいつか成長したスミレちゃんにお会い出来るのを楽しみにしています。

 

ゴールデンウイークにお越しになった宿泊患者様とは、診療後皆で石切神社に行きました。病気だから出来ない、楽しめないと思っている患者様に周りの助けがあったら出来ないことはない、楽しめるということを実感していただきました。毎年ゴールデンウイークに来て下さるパーキンソン病のMさんとも、たくさんお話が出来て趣味のアンティーク雑貨集めの話も出来て、家にたくさんのアンティーク雑貨を飾りたいという夢も語っていただきました。

夢というと大きな事になってしまいますが、小さな目標ができると脳はそれに向かっていく事が出来るので、身体が自然と良くなります。来年も治療しながらさらに夢に近づけていきましょう。銀座針灸院でお会いできるのを楽しみにしています。

Aちゃんも小学校に入りいろいろなことが理解できるようになってきましたね。

また宿泊治療に来て下さるのを楽しみにしていね。

写真はありませんが、高知県から毎月宿泊治療に来て下さる脊髄小脳変性症のNさん。ふらつきがありますが、高知県から飛行機で一人で来られます。

針治療とオプションメニューで脳への刺激と身体全体のバランスを取ることを目標に施術をしています。2年間通ってくださっていますが、進行はみられず呂律の悪さも改善され、日常生活も2年前と同じように送れて喜んでいただいています。

Nさんのがんばりは同じご病気の方に勇気を与えてくださっています。

また来年もお待ちしています。

12月に院長はロンドンに行ってきました。10年前ロンドンパラリンピックで行って以来10年振りのロンドンでは、パラリンピック発祥の病院である、ストークマンデビル病院に行ってきました。写真はグットマン博士の銅像です。「失ったものを数えるな!残されたものを最大限にいかせ!」の名言を残されています。この言葉は私たちの施術の根底にあります。ご病気になり治す事ばかりに必死になり人生を楽しめないのはつまらないですね。まずはゆっくりとご病気を受け入れて、ここからどう生きるか?を考えられるようになった時、きっと治療の効果も倍増することと思います。

来年も患者様一人一人の人生を豊かに出来る会話の中で患者様の目標を明確にしながら、最善の施術をしていきたいと思います。

 

本院のしめ縄と、銀座針灸院、自宅のしめ縄はここ何年か私が作っています。

今年を振り返りながら、そして来年に向けての意気込みを縄を編むときに気持ちを込めながら作っています。

私自身の目標はまた新年に書きたいと思います。

不定期なコラムを今年もお読みくださりありがとうございました。

今年良い年でなかった方もきっと来年は良いことがあることを信じて、来る2024年をお迎えください。

副院長 前田京子