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イヤホンによる難聴と鍼治療(新脳針)

ケーブルが無いことによる快適さと、その使いやすさから人気を集めているワイヤレスイヤホン。

移動中や作業中に音楽を楽しむ人が多い一方で、大きな音を長時間聴き続けると難聴のリスクを背負うことにもなることをご存じでしょうか。

 

<概要>

イヤホンによる難聴は、本人が気づかないうちに症状が進んでしまう危険性があります。

人間は低い音から高い音(20~20,000HZ)まで、幅広い音域を聞くことができます。

しかし、日常生活で使う音の高さは、だいたい200~4,000HZの範囲です。

 

<高音から聞こえなくなる>

加齢に伴う難聴は、高音から徐々に聞こえなくなっていくことは一般的に知られていますが、イヤホンによる難聴も高音から障害されていきます。

日常生活では音を聞く能力に支障はないため、イヤホンを使い続けながら本人が気づかないうちに、じわじわと難聴の症状が進んでゆきます。

 

<音が脳に伝わる仕組み>

高い音は、空気の振動が多い音です。

空気の振動が多いほど、高い音になります。

大きな音は、空気の振動が大きな音です。

空気の振動が大きいほど、大きな音になります。

 

音が聞こえる仕組みとして、耳の中の「有毛細胞」が振るえることで、音の刺激が電気の刺激に変換されて、音として脳へと伝わります。

高い音、大きな音を聞き続けることで、有毛細胞は空気の振動を受け続け、機能が低下し、徐々に細胞が減っていってしまいます。

いちど減ってしまった有毛細胞は再生することは難しいです。

それによって、少しずつ耳の聞こえが悪くなり、耳閉感や耳鳴りなどの症状が現れます。

 

 

<有毛細胞をいたわりましょう>

〇長時間連続して聞かず、定期的に休ませる

〇音量を下げる

〇ノイズキャンセリング機能や外音取り込み機能の付いたイヤホンを使って音量を抑える

〇イヤホンを外して、静かな時間を意識してつくる

 

<難聴の治療>

現代医学の治療では、主に、ステロイド剤、ビタミン剤、血流改善薬を用います。

「新脳針」療法では、頭部を中心に全身に打った鍼のなかから難聴に効くポイントに微弱電流を流して、脳神経細胞に刺激を送ります。

耳の「耳門」「聴宮」「聴会」はよく使うツボです。

そうすることで疲れて弱った有毛細胞を活性化させるだけでなく、有毛細胞から聴神経を通って聴覚中枢にいたる聴覚系(感音系)を活性化します。

また、耳だけの問題ではなく、全身の血流を向上し、自律神経バランス、ホルモンバランスが改善されることで難聴・耳鳴りに対して効果をあげます。

 

 

zoom会議やオンライン授業が一般化して、聴覚への環境は悪化しています。

重症化すると聴力の回復は困難になります。

違和感に気づいたら早めに予防策をとり、当院に相談。

「新脳針」療法をうけてください。

 

 

東京分院 銀座針灸院

鍼灸師 服部