寒いのが大嫌いで、販売機前で小銭を落としたのに「しゃがむと腿裏あたりが冷たいからいやだな・・・」などと拾うか諦めるか逡巡してジーっと落ちた小銭を眺めていたら、怪訝そうに見知らぬ人に「これ・・落としましたよね?」って拾って渡されてしまった冬限定超ダメ人間、バンドウです、みなさんこんにちは。
さて今日は、小説ではなくコミックのオススメです。タイトルは「ちはやふる」。現在50巻まで出ています。
広瀬すず主演で映画化もされた、超人気コミックで、ご存じの方も多いかと思います。
この漫画のタイトル「ちはやふる」は、百人一首の中でもかなりポピュラーなあの句、
在原業平朝臣が詠んだ
千早(ちはや)ぶる 神代(かみよ)もきかず 龍田川(たつたがは)
からくれなゐに 水くくるとは
の、ちはやふるです。ズバリ、カルタ(百人一首)をテーマにした漫画です。主人公の名前が「千早ちゃん」です。
表紙をご覧になればおわかりのとおり、もろに少女漫画なので、男性は手に取りずらいとは思うのですが、
内容は老若男女を問わず楽しめるものです。いや~、百人一首、奥が深い。
ちなみに私は、小説ではSF大好きですが、スポーツ漫画などでは、非現実的なものは好みません。
魔球だとかいった物理学的、化学的にあり得ないものは突っ込むのに忙しくなってのめりこめないのですが、
「ちはやふる」は、そういった異常すぎるミラクルもなく、現実的かつ忠実です。知らない世界を正しく知るのは楽しいものです。
この漫画を読んだことで、ふと気になってリアルに行われている百人一首大会を動画で観て、ドン引きしました。
「なにこの速度・・人間ですか?いや、逆にリアルが漫画超えてない?」すごすぎ。
プレイそのものの頭脳戦的な難しさもかなりのものなのに、敏捷性はもちろん、体力もかなり要します。尊敬します。
ちはやふるは、ストーリー性も面白いのですが、たまに、胸に沁みいるようなセリフがあるところも好きな理由です。
何を隠そう、我が家の息子に幼少からずっと変わらず「3家訓(息子用)」として言い続けているのが、
1.「でも」と「だって」は五才まで
2.1番じゃなくていい。逃げない男になってほしい
3.やりたいことを思いっきりやるためには、やりたくないことも思いっきりやらないとダメだ
なのですが、実はこの3つともが「ちはやふる」の登場人物のセリフを拝借したものです。
自慢の息子だの優れた人間だのになってほしいんじゃなくて、楽しく幸せに生きてほしいだけ。
そのためにはまず、楽しいこと、やりたいことだけしていくんじゃなく、当たり前の努力や義務や責任から
逃げずに向き合うことがまず大事だと、スッキリ自覚してほしい。
自覚しないと納得して行動できないし、それができるようになれば、自分自身も、その限界と可能性も知ることができる。
自分を知れば、妄想は夢になって、夢は計画になり、叶うのではなく、達成できる。
いっそ計画通りにいかないことにも、幾重にも対応できる。
日本国民の三大義務は「納税、労働、教育」
個人の主観としてですが、教育が一番難しいと感じます。でも、成人間近にして、息子にもやっと
伝わってきているようないないような・・、いや、寒いからって落ちた小銭すらさっさと拾えないくせに偉そうに言えた立場か・・?
といったところで今日はこのへんで。
それではまた二週間後に。
前田針灸接骨院 大阪本院 バンドウ