脳科学からの覚醒下新脳鍼:ジストニア・セネストパチー

皆さま、こんにちは

院長の前田です。

今年は台風や梅雨前線の影響で、日本各地に大きな被害が出ています。

また、物価高など明るい話題が少ない毎日が続いています。

皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

今回は、当院で今後取り入れる予定の「覚醒下脳鍼(かくせいかのうしん)」についてご紹介します。

【覚醒下脳鍼とは?】

一般的な鍼治療は、ベッドの上でリラックスしながら受ける施術です。

一方、覚醒下脳鍼は違います。

患者さまご自身が身体を動かしながら行う、能動的な鍼治療です。

身体を動かしながら脳へ刺激を与えることで、脳と身体のネットワークに働きかけます。

脳科学の考え方を取り入れた、新しい鍼治療の方法です。

【このような症状の方へ】

覚醒下脳鍼は、次のような症状の方に取り入れています。

  • ジストニア
  • フォーカルジストニア
  • 書痙
  • 斜頸
  • 軟口蓋ミオクローヌス
  • セネストパチー
  • てんかん
  • アミロイドアンギオパチー
  • アルツハイマー病
  • 高次脳機能障害

 

【期待されること】

これらの症状では、不随意運動や身体の位置感覚(固有感覚)の認識に変化がみられることがあります。

覚醒下脳鍼では、脳と身体の連携に着目しながら施術を行います。

その結果、症状の改善や動きの変化が期待できるケースがあります。

※施術の効果には個人差があり、すべての方に同様の結果を保証するものではありません。

【詳しくは院長コラムをご覧ください】

覚醒下脳鍼の特徴や施術の考え方について、院長コラムで詳しくご紹介しています。

ぜひご覧ください。

https://maeda-shinkyu.com/director/focaldystonia-20260701%e3%80%80/

覚醒下脳鍼とは?脳科学を応用した新しい鍼治療について

【覚醒下脳鍼とは?脳科学を応用した新しい鍼治療】

「覚醒下脳鍼(かくせいか のうしん)」は、前田東洋医学研究院グループ代表・前田為康が脳科学の研究をもとに開発した新しい鍼治療です。

頭皮への鍼と微弱な電気刺激、さらに運動療法を組み合わせることで、脳と身体の神経ネットワークへアプローチします。

従来の鍼治療とは異なり、「脳」「身体」「心」の3つを同時に活用することが特徴です。

 

 


【覚醒下とは?】

「覚醒下」とは、意識がはっきりしている状態を意味します。
自分の身体を確認し、手足など動かしながら施術を受けます。
施術中は身体の動きや感覚を確認できます。
そのため、脳から身体へ多くの情報が伝わりやすい環境で情報を受けることが可能です。


【覚醒下脳鍼の原点…新脳針とは?】

新脳針は、脳科学と東洋医学を融合させた新しい鍼治療です。

頭皮の運動野や感覚野を中心に鍼を行います。

さらに微弱電流を流しながら運動療法を組み合わせます。

この3つを同時に行うことで、脳と身体の連携をサポートします。

詳しくはこちらをご覧ください。

【新脳針について】

https://maeda-shinkyu.com/neoencephalon/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


【通電条件】

覚醒下脳鍼では、身体への負担に配慮した微弱電流を使用します。

  • 微弱電流:約0.7mA
  • パルス幅:250μs
  • 周波数:1Hz
  • 頭皮4極通電

治療中は腰に装着した通電装置から頭皮へ電気刺激を送ります。

また、リセプター療法や動作改善法と組み合わせて施術を行います。


【脳科学を応用した治療メカニズム】

覚醒下脳鍼では、「確率共鳴(Stochastic Resonance)」という考え方を取り入れています。

【確率共鳴とは?】

人の脳は、振動やリズム、摩擦、揺れなど、さまざまな感覚情報を受け取っています。

適切な刺激が加わることで、神経の情報伝達が働きやすくなる可能性があると考えられています。

覚醒下脳鍼では、この考え方を治療へ応用しています。

【運動を組み合わせる理由】

頭皮へ微弱電流を流すだけではありません。

治療中に実際に身体を動かします。

運動を同時に行うことで、脳から筋肉への運動指令を再学習しやすい状態を目指します。

また、脳・脊髄・末梢神経・筋肉の情報伝達をサポートすることも目的の一つです。

 


【身体へ意識を向けることも大切です】

覚醒下脳鍼では、身体へ意識を向けることを大切にしています。

「身体を動かそう」

「もっと良くなりたい」

このような意識を持ちながら運動することで、脳と身体のつながりをより活用することを目指します。

運動・感覚・意識を同時に働かせることが、この治療の特徴です。

 


【西洋医学でも脳への電気刺激は活用されています】

現在の西洋医学では、脳深部刺激療法(DBS)や迷走神経刺激療法(VNS)、経皮的迷走神経刺激(tVNS)などが行われています。

これらは脳や神経へ電気刺激を与える治療法です。

覚醒下脳鍼も、脳科学や神経科学の知見を参考にしながら開発された治療法です。

鍼治療と運動療法を組み合わせることで、身体機能へのアプローチを目指しています。


【このような症状でお悩みの方へ】

覚醒下脳鍼は、神経や運動機能に関するさまざまなお悩みに対応しています。

  • 不随意運動
  • パーキンソン病
  • ジストニア
  • フォーカルジストニア
  • 書痙
  • 軟口蓋ミオクローヌス
  • セネストパチー
  • 手足の震え
  • 歩行障害
  • 身体の揺れ
  • てんかん
  • 発達障害・自閉スペクトラム症
  • 認知機能の低下
  • 高次機能障害
  • アルツハイマー病

※症状や病状によって適応は異なります。詳しくはご相談ください。

 


【まとめ】

覚醒下脳鍼は、次の4つを組み合わせた新しい治療法です。

  • 頭皮への鍼刺激
  • 微弱電流による脳への刺激
  • 運動療法
  • 身体への意識

これらを同時に行うことで、脳と身体の神経ネットワークへアプローチすることを目指します。

前田東洋医学研究院では、脳科学と東洋医学を融合させた独自の治療法として、患者様一人ひとりの状態に合わせた施術を行っています。

口蓋ミオクローヌス 付随運動と新脳針

口蓋ミオクローヌスと新脳針の施術日誌

【大阪前田鍼灸院】当院は創業100年を超えました…

難病の施術はおよそ15万人を超えてると思います。

【大阪前田鍼灸院・専門施術分野】…

口腔蓋ミオクローヌス、その他…フォーカルジストニア、脳出血後のマヒ、小脳失調、耳鳴り、難聴など…専門分野です。

新脳針をはじめ、その他のプログラムでのおすすめは…

特に古くからの施術として吸い玉療法です。

新脳針と併用することで、更に脳内からの神経伝達物質分泌を促進し致します。

(当院が専門とする難病の施術は、お一人おひとりの状態やご希望に合わせた最適な施術、痛みの少ない鍼や、各種プログラムメニューなどをご提案しております)

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覚醒下脳鍼の試みから今後の期待

ー脳と身体、そして「治りたい」という想いをつなぐ新しい脳神経アプローチ ー

近年、脳神経の働きと身体機能の関係についての研究が進み、脳の可塑性(変化する力)を活かした治療への関心が高まっています。

篠浦伸禎先生(脳神経外科医・医学博士)の開催する講座・2026年5月で『薬を使わない脳疾患の治療講座』
テーマ:『心と体を繋ぐ東洋医学~難病における新脳針の役割~』

で私が発表させていただいた内容を少しお話させていただきます。


当院で行っている「覚醒下脳鍼」は、患者さんが“意識のある覚醒状態”で行う脳神経アプローチであり、従来の新脳鍼の考え方をさらに発展させた自然治癒力(体内の精気)を高める施術法をお伝えさせていただきました。

 

 

体内の精気の一つである、愛情ホルモン『オキシトシン』は視床下部から出る神経伝達物質
≪愛ある治療は当院の”スローガン”です≫

 

 

覚醒下脳針とは…

覚醒下脳鍼では、頭皮にある脳機能に関連したポイントへ刺鍼し、0.7mA(ミリアンペア)の超微弱電流を流します。
この極めて微細な刺激によって、脳神経が「確率共鳴」という現象を起こし、神経ネットワークが活性化・再構築されやすい状態へ導かれると考えられています。

さらに施術中は、患者さん自身に実際に身体を動かしていただきます。
脳に刺激を与えながら運動を行うことで、「脳で考えた動き」と「実際の身体運動」が一致しやすくなり、誤作動を起こしている神経回路の修正が期待されます。

迷走神経と自然治癒力 

覚醒下脳鍼では、頭皮だけでなく耳周囲や頚部への刺激も重要視しています。
これらの部位には、自律神経の中でも特に重要な「迷走神経」が深く関わっています。

 

 

迷走神経は脳から全身の臓器へ広がり、呼吸・循環・消化・免疫など、生命維持に関わる多くの働きを調整しています。
この神経を介して、神経伝達物質やホルモンなどの“メッセンジャー物質”が全身へ伝わり、臓器同士が連携しながら身体のバランスを整えていきます。

   

私たちが本来持っている「自然治癒力」は、この神経ネットワークと情報伝達によって支えられています。
覚醒下脳鍼は、その働きを促進し、身体が本来の状態へ戻ろうとする力を高めることを目的としています。

「治りたい」という意識が脳を変える

覚醒下脳鍼で大切にしているのは、施術だけではありません。
患者さん自身が、

  • 良くなりたい
  • 動けるようになりたい
  • また演奏したい
  • 希望を持ちたい

という前向きな意識を持つことも、非常に重要だと考えています。

脳は変わる力を持っている

これまで「治らない」と言われてきた症状でも、脳神経の働きに着目することで、新たな可能性が見えてきています。

覚醒下脳鍼は、
「脳への微弱刺激」
「身体運動」
「迷走神経へのアプローチ」
そして「患者さん自身の意識」
を統合した、新しい脳神経施術です。

当院では、患者さん一人ひとりの可能性を大切にしながら、脳と身体の本来の力を引き出す施術を目指しています。

 

 

フォーカルジストニアへの可能性

特に近年、音楽家に多い「フォーカルジストニア(局所性ジストニア)」に対して、覚醒下脳鍼の可能性が注目されています。

フォーカルジストニアは、脳の運動制御ネットワークが誤作動を起こすことで、

  • 指が勝手に曲がる
  • 力が抜ける
  • 思うように動かない
  • 演奏時だけ異常緊張が出る

などの症状が現れる疾患です。

覚醒下脳鍼では、脳へ微弱電流刺激を与えながら実際の演奏動作や運動を行うことで、脳の誤作動回路の修正を目指します。

実際に、

  • ピアノで両手が動かしやすくなる
  • ドラム演奏時の下肢の緊張が和らぐ
  • 演奏時の違和感が減少する

などの変化が期待されています。

 

脳は“感情”や“意識”の影響を強く受けます。
希望や意欲は神経伝達物質の働きに関与し、脳と身体のネットワークをより活性化させる可能性があります。

つまり、フォーカルジストニアに関わらず、退行性の疾患にもプラスに働き、施術者だけが治すのではなく、患者さん自身の「回復しようとする力」を引き出していくことに期待が持てます。

覚醒下脳鍼の大きな特徴です。

【診療日誌】「フォーカルジストニア」の40代ピアニスト

自分の意志とは違う動きが出てしまう「ジストニア」

音楽の世界でも繰り返しの練習や緊張度の高い中での演奏などで

特定の部位だけにジストニアの症状が出てしまう人がいます。

 

・ピアニストやギターリストが指の動きが曲がったままになってしまう。

・ドラマーが足の動きがスムーズに動かせずリズムが取れなくなってしまう。

そんな症状を「フォーカルジストニア」と言います。

ピアニストのイラスト(男性) | かわいいフリー素材集 いらすとや

 

先日、右手の中指、薬指、小指の3本の指が曲がってしまうピアニストが来院。

症状は7~8年前より自覚しており、

病院でお薬の処方もあり、服用しながら様子をみておられます。

今ではあまり効果を感じなくなっているそうです。

 

当院の「新脳針療法」で頭に通電を行いながらピアノ演奏してもらうと、

動かしやすさを感じられました。

本人も「鍼を受けると調子が良くなる」

「発表会でも調子のよい時間もでてきた」

と喜んでおられます。

 

 

当院にはジストニアでお悩みの方が多く来院されています。

お困りごとのある方は気軽にご連絡ください。

TEL  072-873-7171

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大阪 前田鍼灸院

鍼灸師 神先